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両親に命じられた結婚を拒んだせいで縁を切られ、“伯爵家令嬢”からその日暮らしの身へと堕ちたマーガレット。困っている人を見ると放っておけない性格も災いし、ドレス一着買えない慎ましい毎日を過ごしている。そんななか貧困地区へ人助けに向かったマーガレットは暴漢に襲われてしまう。間一髪のところを助けてくれたのは隻眼のレイシャム公爵。傲岸不遜で誰にも心を開かず、ロンドン社交界で最も恐れられる異端児だ。だがマーガレットは公爵を知るにつれ、厳めしい外見の奥に驚くべき真実の姿が隠されていることに気づき……。
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- 頁数
- 448頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2017年05月15日
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- 著者
- ミーガン・フランプトン
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- 訳者
- 兒嶋みなこ
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- 定価
- 978円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2017年05月02日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91715-7
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- 書籍番号
- MRB-715
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- ミニ
シリーズ - Duke
- ミニ
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モニター
伯爵令嬢なのに両親に勘当され自活している芯の強いヒロイン。しかも、貧しく立場の弱い女性の支援もしています。そんな彼女に生真面目な公爵が惹かれていくのが良く分かりました。対照的な二人の恋愛に先が気になりサクサク読めました。公爵が片目を失った理由を読んだときは「えっ!」と驚いてしまいました。ヒロインが書く連続小説も楽しく、二度おいしい本でした。
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モニター
自分の心に正直でそのせいで傷ついたヒロインと、義務に忠実で幸せを知らない不器用な公爵のロマンス。お互い最初から惹かれあっているのに、気持を伝えられない……。エンディングに向けて派手さはないけれど熱さが伝わってくる素敵な結末でした。ヒロインの書いたストーリーが作中に出てくるので最初は飛ばして読んで、次はそれだけ、それから順に読めば三度は楽しめます!
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マーガレットがかっこよかった。両親に勘当されたマーガレットが、貧しい地区に住んでいる女性を守るため立ち向かう姿はまさにナイト。誰でもできることじゃない。堂々と発言するマーガレットに惹かれる公爵の気持ちもわかる。両親には理解されなかったけど、孤独の海賊公爵と一緒に冒険して、自分自身を理解してくれる人を見つけられてよかった。前作を読んでいたのでおなじみのあの人たちも少し出てきてよかった。
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守られる女性ではなく、女性を守る側のマーガレット。マーガレットは稼いだお金や時間を弱い立場の人のために費やしている。貧しい女性のために行動していたマーガレットは感謝され、いつの日か生きがいに変わっていたと思う。子供の時から公爵になるべく育てられた孤独な公爵。マーガレットの勇敢さに共感する気持ちもわかる。二人とも良き理解者が見つけられてよかった。前作の本を読んだ方がヒロインの成長がわかるし面白いからおすすめです。
ヒストリカル・ロマンス作家。別名義では他ジャンルの小説も手がける。ニューヨーク、ブルックリン区に夫と子供とともに暮らす。