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18歳になった令嬢クリスティーナの初めてのロンドン滞在は、フィリップという男のせいで台なしになる。裕福そうな身なりに、社交界で異彩を放つ漆黒の髪と浅黒い肌──セクシーな風貌に惹かれたのも束の間、彼はいきなりクリスティーナに求婚し、唇を奪ったのだ。思わず彼の頬を打ち、クリスティーナは逃げだした。数日後、彼女は就寝中に襲われる。目隠しをされ、肩に担がれ、何日も経て辿り着いた場所は、見渡すかぎりの砂の国。暴漢が顔を覆っていた布を取る。クリスティーナは息をのんだ。それは、あのフィリップだったのだ。
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- 頁数
- 416頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2017年05月15日
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- 著者
- ジョアンナ・リンジー
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- 訳者
- 琴葉かいら
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- 定価
- 978円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2017年05月02日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91714-0
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- 書籍番号
- MRB-714
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ポポラ
序盤からスピーティで情熱的な展開にドキドキしました。フィリップは情熱的だけど、かなり強引なイケメン。でも、弟やお父さん、さらには部族との関係で悩んでいたり、感情的になったりと完璧じゃないところがまた素敵に思えます♪当時のエジプトの何もかも違う価値観とのヒロインの葛藤もよみどころです。それに恋のライバルだけでなく、ヒロインと仲の良いアミンといった魅力のある女性の登場も良いです。トミー君は痛い人でしたが…。
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モニター
シークものは余り好きではないのですが、今作は本当に面白かったです♪ 舞台がイギリスの田舎からロンドン、カイロ、砂漠まで、いろいろな場面が出て来るのも楽しかったです。また異文化による価値観の違いにとまどうヒロインの心情も共感できました。少し高慢なところもありますが、ヒロインがまだ18歳なのでこちらも納得です。ヒーローは、34歳で欲しいものは奪ってでも手に入れるベドウィン族。そこにヒーローの異母弟や部族の民との交流、遊牧民の生活等、興味深い内容も多く、またヒーローのライバルとなるヒロインの幼なじみの存在もあり、最後まで楽しく読めました。
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モニター
シークものは苦手だったのですが、この本を読み終わる頃にはすっかりシークにハマってしまいました! シークものを読んだことない方にオススメの一冊です。
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ひるね
族長(シーク)のフィリップは英国人の母とアラブ人の父を持つ。弟の結婚式に英国を訪れティーナと運命の出会いをするのだが…英国式の求婚を断られた彼は、なんと砂漠の掟を適応し彼女をさらってしまう。ティーナは当然彼を憎む反面、徐々に愛情を感じはじめる。急な運命の変化に健気に生きていくティーナの健気さが見もの。これは二つの文化を都合よく行き来するフィリップが悪い。ティーナ、彼について行って大丈夫か。でも彼を理解できるのは彼女しかいないのかも…。
ヒストリカル・ロマンス界の中で最も人気のある作家の一人で、NYタイムズ紙のベストセラーリストでも1位を飾るほど。