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小さな町の警察官メラニー。といっても普段はご近所トラブルや駐車違反に対処する程度で、町で初めて殺人事件が起きたときも現場で嘔吐し、居合わせたFBI捜査官コナーに馬鹿にされる始末だ。そんなある日、メラニーは最近起きたいくつかの“死亡事故”の共通点に気がつく。被害者は皆、妻や恋人を虐待する暴力男だったのだ。これは過失や事故じゃない──神さま気取りの殺人犯は“闇の天使”と名づけられ、メラニーはコナーとタッグを組んで捜査に乗り出す。やがて思いもよらぬ衝撃の事実が明らかに……。怒濤のロマサス傑作!
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- 頁数
- 592頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2017年04月15日
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- 著者
- エリカ・スピンドラー
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- 訳者
- 平江まゆみ
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- 定価
- 1,019円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2017年04月06日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91713-3
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- 書籍番号
- MRB-713 (初版MRB-78)
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モニター
過去から続く何本もの糸が現在で絡み合い、正義の名を借りて事件が起きていきます。事件は複雑に進行し、眠っていた事件まで目覚め始めます。ヒロインはバイタリティあふれる人ですが、そのまばゆさゆえに周辺に深い闇も生んでしまいます。手負いのヒーローにまで事件は絡み、衝撃のラストへ。社会や結婚、離婚後の自立と育児、いろんな問題をはらんだ作品で、本当に重厚なサスペンスでした。
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レモンソテー
エリカ・スピンドラーの作品は初めの段階でのめりこんでしまいます。サスペンスが深く濃厚な内容にどんどんハマっていくのだと思います。この作品はヒロインの公私にわたる葛藤、それに関わる人たち。それぞれが交差して事件がどんどん進んでいきます。FBI捜査官とどう絡んでいくのかもポイント。事件の繋がりが見えてきたらなるほど!!となりました。中盤に差し掛かると一気に読んでしまいたくなる内容です。ロマンスに関してはもどかしいというかなんというか。読みながらドキドキしてしまいました。
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はなここ
読めば読むほど先が気になり読みふけってしまいます。連続殺人とサスペンスものによくある流れの中に、まったく想定外の隠された真実が待っていて読み終わった後には少しボーっとしてしまう自分がいました。さすがエリカ・スピンドラーだなと思います。益々ファンになりました。ページ数も600頁弱と読み応えのある量です。心地よい寝不足感にとても満足です。
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モニター
エリカ・スピンドラーは以前読んだ長編作品が好きではなくそれ以来読んだことがありませんでした。「密使」もしぶしぶ読み始めたのですが...。おもしろいし止まらなくなり一気読みしてしまいました。ロマサス傑作選にふさわしい作品でした。エリカの他のロマサスも読みたくなりました。来月のシャロン・サラの作品は何度も読み返した大好きなものです。傑作選のチョイスすばらしいですね。
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SOPHIA
エリカさんの作品にしては、珍しいキャラクターで、まず驚き! ヒロインは、少し気の強い、シングルマザー。そしてヒーローは、今までの作品と打って変わって、少し影のあるタイプかな? しかもかなり、武骨! そんな二人を応援しつつ、ストーリーは、やはり読み応えがありました。
ルイジアナ州ニューオーリンズ在住。美術の修士号を取り、ビジュアル・アーツの世界で活躍したのち1988年作家デビュー。アーティストの感性を生かしたみずみずしい描写とドラマティックなストーリーで人気作家の地位を確立した。95年発表の本作『レッド』はベストセラーとなり、日本ではコミック化、テレビドラマ化もされた。近年はサスペンス色の強い作品を積極的に著している。