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人生でいちばん惨めな誕生日だわ──弁護士秘書のエミリーは失意の底にいた。平凡な顔立ちで取り柄もなく、男性とベッドをともにしたこともない。10年間ボスのアダムを想い続けているが、引く手あまたの彼に望まれるはずもない。急に自分の人生が味気ないものに思え、エミリーは夜のオフィスでひとり涙にくれた。一晩だけでいい、誰かに愛されてみたい……。すると帰ったはずのアダムが突然現れて彼女をバーに連れ出した。慣れない酒に酔いエミリーがつい望みを漏らすと、彼は意外にもこう言った。「なぜぼくに頼まなかったんだ?」
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- 頁数
- 288頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2017年03月15日
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- 著者
- キャンディス・キャンプ
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- 訳者
- 鹿沼まさみ
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- 定価
- 825円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2017年03月03日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91709-6
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- 書籍番号
- MRB-709 (初版N-276)
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ツナマヨサンド
面白かったです。細かな情景描写と感情表現。恋の過程がゆっくり進んでいく様が特に良かった。いろいろな場面場面で共感できました。ただヒロインの性格上、大胆なことはできない。そんなもどかしさが苦手な方は苦手かもしれない。けれど彼女だからこその、そんなもどかしさが、個人的には「焦らされて」いるようで、本当にハラハラしたりドキドキしたりしました。恋は一筋縄では行かない。うまくいったりいかなかったり障害もあって、とにかく最後まで一気に読み終えました。
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なつ
電車の中でも読めます! 意地悪する人もいないし、エミリーもアダムも純粋で真面目。デートプランを考えるアダムはステキ! 海外の自動車事情はよくわからないけれど、ちょっとヤンチャなマツダ車(ヤンチャなのか?)に乗るエミリー。せっかくの設定なんだから、もっと大胆になって! 情熱的に! なんて思ってしまいました。読み返してもそう思います。だって、アダムがモヤモヤするのだもの。ボスと秘書の定番設定で、ヒミツの関係でドキドキ…なのに、同時になぜかほっこりさせられるお話です。
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もちねこ
ハーレクインを初めて読んでみました。結末はまぁ予想のできる範囲ではありましたが、文体は読みやすく、また主人公や周りの人物描写が細かいため、細部まで想像する事が出来、最後まで楽しく読めました。シンデレラストーリーが好きな方なら気にいるはず。
新聞記者の一家に育ち、10歳のころから小説を書き始める。クリスティン・ジェイムズのペンネームも持ち、現代小説と歴史小説の両方を手がける人気作家として活躍中。欲望と陰謀の渦巻く19世紀のイギリスを舞台にした、ちゃめっけあふれる楽しい作品で知られているが、実はアメリカ出身で、生粋のテキサス人である。