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19世紀に建てられた壮大なその屋敷をレイチェルは見上げた。ここがエイブラハム・チャンスの隠れ家ね──チャンスは敏腕調査員と名高い冷徹な男で、レイチェルの義妹を無実の罪に陥れた張本人。泣きつく義妹に代わって復讐するため、人里離れたこの地にやってきたのだ。だがチャンスはレイチェルを見るや、新しい住み込みの家政婦が来たと勘違いし、傲慢な態度で命令を下しはじめる。否定しかけたレイチェルは、ふと考え直した。このまま家政婦のふりをして一つ屋根の下で過ごせば、相手をもっとよく知ることができるのでは?
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- 頁数
- 272頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2017年02月15日
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- 著者
- ジェイン・A・クレンツ
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- 訳者
- 久原寛子
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- 定価
- 825円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2017年02月03日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91705-8
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- 書籍番号
- MRB-705 (初版T-102)
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ハンナ
優秀、かつちょっと勝気なヒロインが可愛らしいけれど、そんな彼女を大きな心で包み込んでくれるヒーローがとっても魅力的! 冷酷な男というけれど、それは自信の表れ。これ、本当に30年近く前に描かれたものなの?と思うほど、登場人物がとにかくいきいきしているし話のテンポも良い作品です。ページ数は少ないかもしれませんが、最初から最後までヒロインとヒーローの心の動きが丁寧に描かれています。一気読み間違いナシ!
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きゃん
お互いに第一印象は良くなく、その後も探り探りで距離感を保とうとしつつも、激しく惹かれ合っていく展開にハラハラドキドキしました! 最後まで細かいところまで描かれていてすっきり! 気に食わないところもあるけれど好きになる、というのは自分の体験としても良くわかることなので、この話のような状況は特殊かもしれないけど、恋愛の状況としては実は身近で、納得できるものがありました。久しぶりのハーレクインでしたが、とても楽しめました。
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あや
おどおどしていて自分の意見が言えずに流されてしまうような子ではなく、自立していて勝気なヒロインが気持ちよかったです! 勝気といってもただ気が強いだけでなく、悪いところはちゃんと謝る素直なところが可愛かったです♪ チャンスとレイチェルは似たもの同士でお似合いだなって思いました。ゲイルのことはチャンスが調査して解決するかと思いきや、意外な展開で面白かったです。
カリフォルニア州で歴史学と図書館学を修了し、司書として働いたあと1979年より作品を発表。7つの作家名をもち、現在はアマンダ・クイック、ジェイン・キャッスル、ジェイン・A・クレンツの3つの名義をジャンルによって使い分ける。バラエティに富む著作は150冊を超え、全米有力各紙のベストセラーリストをつねに賑わせている。米ロマンス作家協会特別功労賞をはじめ受賞歴多数。