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雇い主である子爵夫妻が突然事故で亡くなり、家庭教師のボニーは遺された二人の子供の面倒を見ている。子爵の代理人が賃金を支払わないせいで使用人の多くは次々と去っていったが、傷ついた幼い兄弟を置いていくことなどできるはずもなく、ボニーは無給で二人に仕えていた。前子爵の親友だという後見人が到着すれば、子供たちも少しは落ち着くかもしれない。だが彼女の前に現れたのは、堅苦しく気難しそうなスティーブン卿。しかも、子供たちを思うあまり身分をわきまえずに意見を口にしたボニーを目障りに思っているようで……。
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- 頁数
- 240頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2017年02月15日
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- 著者
- エリー・マクドナルド
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- 訳者
- さとう史緒
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- 定価
- 794円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2017年02月03日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91704-1
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- 書籍番号
- MRB-704
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- ミニ
シリーズ - 家庭教師クラブ
- ミニ
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モニター
ヒストリカルですが、ヒロインが家庭教師ということもあり、社交界のきらびやかなシーンは出てきません。しかし、愛情たっぷりに子ども達の世話をし守ろうとするヒロインと、誠実で真摯なヒーローがひかれあうのが自然な感じです。駆け引きなど一切なく、好感が持てます。途中、サスペンス要素を含みながら、話は進んでいきます。会話のテンポも良く、あっという間に読み終えました。新しい作家さんで、シリーズの前作は読んでいないのですが十分楽しめますし、前作や他二人の家庭教師のストーリーも読んでみたいと思わせる内容でした。
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モニター
シリーズの第2弾から読んでしまいましたが、前作を読んでいない不安は読み進めるうちに見事に払拭されました。物語にグイグイ引き込まれ、あっという間に読み終わっていました。内容がちょっとミステリー仕立てになっているのも良かったです。ヒロインの幼い生徒二人が、すっごく可愛くて癒されました。家庭教師クラブのメンバーが4人いるとのことなので、初めての作家さんでしたが次回の作品も楽しみです。
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モニター
放蕩者ではなく責任感の強い生真面目なヒーローに好感が持てました。お互い惹かれてゆく過程が細やかに描かれていてあっという間に読み終えました。事件については唐突に終わった感じで少々物足りない気がします。家庭教師クラブの残り2人の物語もぜひ読みたいので続編が出ることを祈ってます。
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モニター
読み応えのある400~500頁の作品が好みですが、この作品は240頁という長さながら、舞台背景の描き方が巧みで、事件の気配を醸し出しながらワクワク・ドキドキ感とヒーローとの間のじれったさを味わえて、他の家庭教師シリーズも是非読んでみたくなる作品です。
タクシードライバー、電話営業、教師を経験したのちに執筆を始める。五大陸を旅行して象と川を泳いだり、サンゴ礁の迷路をスキューバダイビングしたり、滝のクライミングをしたりしたが、何よりも好きなのは摂政時代の英国を旅することだという。現在はカナダのオンタリオ州在住。本作から始まる〈家庭教師クラブ〉シリーズがデビュー作となった。