さすがリンダ・ハワード。キャラの設定がしっかりしていて、迷うことなくロマンスの世界へ誘ってくれます。主人公の感情の揺れ動きが丁寧に描かれていて、ヒーローのたくましさ、ちょっとした距離感、ずれが恋につながるのよね…と乙女心をくすぐるのです。ハードアクションもあるけれど、ヒロイン視点で描かれているから読み進めるのにドキドキ感を向上させてくれます。

タイトルに驚きましたが初めからしっかりサスペンスありで全体で何度もハラハラしました。サスペンスに犬が登場しますが上手く話に溶け込んでいるし、犬好きなら映像が浮かんでくるぐらい描写がとても良いです。ヒーローもとんでもなくカッコいいですよ。分厚い本ですのでがっつり読めるのではないでしょうか。サスペンスが好みでしたら十分楽しめますので間違いなくお薦めします。

お互い不本意な同居生活がスタート。ギクシャクした他人同士から、相手のしたたる汗までセクシーに感じてしまう関係への展開にドッキドキ。マッチョだけど家事を手伝ってくれたり危機には頼りになるヒーロー、最高でした。そうそう、どこまでも愛らしい、でも女王様気質のレトリーバーが家族の一員としてフル出演しています。賢さに絶句。縁結び役としての手腕まで発揮!?　ワンコスキーな方はどうぞお見逃しなく。

久しぶりに読んだリンダ・ハワードは、やっぱり安定した面白さがありました。若干、話の進みが遅い感じもしましたが、しっかり人物描写がされているのでじっくり物語の世界に入り込んで読みたい方にはいいと思います。王道のロマンス小説でしたが、キャラクターの中で秀逸だったのが、ヒロインの飼っている犬のレトリーバーだったと思います。犬あるあるの仕草、行動が物語をさらに楽しくさせてくれました。

(MIRA文庫1/15)リンダの世界を満喫いたしました。これぞ、ロマンス。今回は、ゴールデンレトリーバー犬も大活躍。リンダも飼っていらっしゃるので犬との生活が細かく描写されていて、癒されました。もしかしてリンダの実体験がかなり、含まれているのでは?と、いろいろな場面でほのぼのしました。