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厳しい両親のもと、完璧な花嫁になるための教育を施されてきたイザベラは、いつの日か婚約者のゲイジ公爵に嫁ぐためだけに操り人形のような毎日を送っていた。愛してもいない人との結婚──幸せな未来など諦めていたある日、実は相続の問題で、本当のゲイジ公爵は別の男性だったと判明する。真の公爵として現れたのは、あろうことか放蕩者として悪名を轟かすニコラス。以前の公爵も好きになれないような人だったけど、まさかこんな不埒な人の妻になるなんて……何もかも見透かすようなニコラスの視線に、イザベラは身を震わせた。
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- 頁数
- 416頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2017年01月15日
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- 著者
- ミーガン・フランプトン
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- 訳者
- 兒嶋みなこ
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- 定価
- 978円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2017年01月06日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91699-0
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- 書籍番号
- MRB-699
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- ミニ
シリーズ - Duke
- ミニ
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モニター
独身生活を謳歌する放蕩貴族が公爵の継承者になり、許嫁まで相続し2週間後に結婚…。義務としての結婚の筈が、一目惚れ! 毒親に支配され“完璧”の鎧を被ったレディーの心を少しずつ溶かしていくヒーローの優しさが素敵です。妻をお姫さまと崇め、自らの欲望は我慢…のヒーローが微笑ましい~。思いがけない結婚から友人になり恋人になっていく新婚夫婦の可愛らしいお話です。
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みち
完璧であるべく育てられたヒロインの心を放蕩者のヒーローが時間をかけて解き放っていく物語。二人の気持ちの揺れ動きが丁寧に描かれているから、ときにはヒロイン、ときにはヒーローの気持ちになって読み進めました。こんな愛され方したい!
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Anne Boleyn
婚姻が政治の道具だった19世紀、公爵の身分を守る為に結婚するイザベラとニコラスのような夫婦は珍しくなかった。でも、その愛なき結婚が、真実の愛に生まれ変わる可能性はあるのか? そして仮面の下に隠されたイザベラの真実の姿を、ニコラスは見出すことができるのか? ゆれ動く二人の心の繊細な動きを丁寧な筆致で描きながら、物語は進んでいく。なかなか思うようには進展しない二人の関係をじれったく感じながらも、不器用で誠実な二人を応援したくなること間違いなしの、美しいロマンスです。彼らの妹や弟など脇役が魅力的なのも読みどころの一つ。
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モニター
じれったい! 本当にじれったいです。タイトル通りにこの度のヒロインは会話をしません。というのも、両親から理想の公爵夫人となれと、叩き込まれたおかげで、物静かで完璧でちょっと冷たそうなレディだからです。でも、心の中はとっても感情豊か。妹だけに本来の自分を見せることができます。そんな彼女が、にわか公爵となったニコラスと結婚することになります。ニコラスは、瞳の奥にある彼女の温かい気持ちに気が付き、ゆっくり、ゆっくりと彼女がすなおに自分が表現できるように手助けします。それがとっても男前なのです!! 優しくて気が長い。素晴らしい好青年です。しかし、それがあだとなって、二人の関係はなかなか進みません。今まで完璧であれと育てられている彼女の殻は堅く、なかなか素直に言葉にできないからです。それが、本当にじれったくてどうしようもありません。頑張れ、もうちょっとだ!と応援したくなります。だからこそ、成長した彼女が最後に行ったことにとてもスッキリしました。読後がスカッとするとても面白い本でした。
ヒストリカル・ロマンス作家。別名義では他ジャンルの小説も手がける。ニューヨーク、ブルックリン区に夫と子供とともに暮らす。