mirabooks
ヨークシャーに美しい邸宅キャヴェンドン・ホールを構える伯爵家のインガム一族は、160年以上も前から使用人を務めるスワン一族に支えられ、その輝かしく誇り高い地位を守ってきた。当代伯爵の次女ダフネは17歳。英国の薔薇と讃えられる美貌の持ち主だが、ある日領内の森で暴漢に襲われてしまう。いずれは公爵夫人にという期待を一身に受けていた彼女は、一瞬にして純潔も未来への希望も失ってしまったのだ。そんな折、悲観に暮れるインガム家のもとに、長くアメリカに追放されていた伯爵の従弟ヒューゴから帰国の報せが届く……。
-
- 頁数
- 576頁 / 文庫判
-
- 発行日
- 2016年11月15日
-
- 訳者
- 霜月桂
-
- 定価
- 1,038円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送
予定日 - 2016年11月03日(予定)
- 発送
-
- ISBN
- 978-4-596-91692-1
-
- 書籍番号
- MRB-692
-
- ミニ
シリーズ - キャヴェンドン・ホール
- ミニ
-
モニター
ヒロインのダフネの行く末も気になる要素でしたが、それ以上に伯爵家に仕えるスワン一族の献身っぷりと、主家であるインガム一族に仕える距離がとてもリアルに感じられ切なくなりました。歴史を織り交ぜて進むストーリーはボリュームがあり読み応えがあります。
-
モニター
最初から最後までインガム家とスワン家の深い繋がり、強い絆が描かれていて、それが当たり前のように何世代も続いていることに驚き、素敵だなと思いました。終始一貫して絆の深さが描かれているので読みやすかったです。登場人物が丁寧に描かれていてたくさん出てくるのにあまり混乱しないで読むことができました。次作への期待もできる終わりでした。ヒストリカルをあまり読んだことがない方にも読みやすいと思います!
-
ポテト
現代に近いヒストリカルですね。第一次世界大戦を背景に、複数の恋愛模様が繰り広げられる約570ページの大ボリュームサイズ。ダフネの不幸な事件の犯人は早々に分かるのだけど、その真相は徐々に明らかになるのでドキドキハラハラさせられました。ダフネのロマンスの描写が少なかったのが少し残念だけど、伯爵家と使用人一族の因果関係が面白い。
-
モニター
ヒストリカルは苦手ですが、信頼と敬意と忠誠心をベースに描かれたキャベンドン・ホールのロマンスの世界を楽しむことができました。
-
モニター
ヒューマンドラマ系でかなりの大作でした。貴族の大邸宅を舞台に、そこに住まう人々が織りなす、さまざまなドラマが詰まっている一冊です。登場人物が多く、各それぞれの位置関係を把握するのに最初苦労しましたが、気づいたら話に引き込まれていました。後書きまで入れて573ページ。密な内容で中身がぎっしり詰まっていて読み応えもあったので、本の紹介文を見て興味を持たれた方、じっくり読みたい方にオススメの一冊です。
イギリスで生まれ育った。ジャーナリストとして働いた後『女資産家』で小説家デビュー。またたく間にベストセラーとなり、その後も次々とヒット作を生み出した。彼女の小説は90カ国以上、40言語で刊行され、今までに8500万部以上を売り上げている。2007年には、その功績を称えエリザベス女王から大英帝国勲章を授与された。現在はテレビ・プロデューサーの夫とNYに在住。