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音楽療法士のケンドラは、生まれてから20年ものあいだ失明状態にあった。彼女にとって世界は暗闇──そのため嗅覚と触覚が人間離れするほどに研ぎ澄まされ、手術が成功して目が見えるようになってからは、その洞察力を生かして数々の事件捜査にも協力してきた。ただ性格上、被害者に心を寄り添わせてしまうがゆえに精神的に疲弊し、今は完全に手を引いていたが、そんなケンドラの前にある殺人事件の捜査協力を求め、FBIから派遣されたアダムが現れる。アダムは冷徹な手腕で他人を意のままに動かす、“人形使い”として有名で……。
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- 頁数
- 544頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2016年09月15日
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- 訳者
- 瀬野莉子
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- 定価
- 1,038円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2016年09月02日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91685-3
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- 書籍番号
- MRB-685
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- ミニ
シリーズ - ケンドラ・マイケルズ
- ミニ
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モニター
さすがにアイリス・ジョハンセンの一級サスペンスです。盲目だったヒロインが経験を活かし、命を狙われながらも捜査に協力し、犯人に立ち向かっていく姿は展開がスピーディーで最後まで一気に読めます。ヒロインの情の深さも丁寧に描かれていて人間ドラマにもなってます。何度読んでもスリルにとんでいて飽きない作品です。今回は恋の行方はお互いを意識する程度にとどまっていますが、この作品はシリーズものみたいなので今後の恋の行方もどうなるか気になります。次回作が楽しみです。
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モニター
芯の強すぎるキレキレなヒロイン、くせの強すぎる一匹狼のヒーロー。事件が込み入るほどに2人のつながりは深まるけれど…。内容、ボリューム共に大満足の本格派サスペンスでした! こっちが願うほどロマンスが遅々として進みませんでしたが(笑)、シリーズものということなので、今すぐにでも次の作品が読みた過ぎてつらい…。
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モニター
これ程サスペンス度の高い作品を読んだのは初めてでした。話はテンポ良く進み、あっという間に引き込まれて、ドキドキして続きが気になり一気に読んでしまいました! 心優しく、決して諦めない強さを持つヒロインがとても魅力的です。ロマンス感は低めですが、母娘の愛と友愛にじんときます。ケンドラの物語はシリーズ化され続編も刊行予定とのこと。翻訳されるのが楽しみです!
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モニター
想像以上にサスペンスがメインの展開でしたが、ヒーロー、ヒロインは言うに及ばず、登場人物がそれぞれとても味があり、映像で見ているようなスピード感で一気に読み進んでしまいました。ロマンス要素はほんのりなのですが、ヒーローがヒロインを意識しているのを匂わすようなさりげない言動など、なかなか縮まらない距離感があればこそ、そんな2人の関係性によりきゅんきゅんしてしまって、下手に恋愛描写が多い作品よりもしっかりとときめきを感じられ、とても良かったです!
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kky
冒頭の背筋が凍るようなシーンで一気に引き込まれました。エスパーが登場するパラノーマルのお話と思いきや、ヒロインの能力は盲目で生まれたがゆえの鋭い感覚が元になっていて、非現実世界の話ではありません。ロマサスのロマ度は低いですが、サスペンスとして大満足! 二人はまだ火花バチバチとまではいってませんが、お互い予感めいたものがあり…次作に期待大です!
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モニター
生まれつき盲目だった少女が母親の熱意の甲斐あって視力を取り戻し、自身の世界を劇的に変えていく過程の描写がとても細かく、読んでいても頭の中で映像化しやすくて気づいたらどんどん読み進めていってしまいました。いくつもの物語が一つにまとまったような多角的な視点から出来事が進んでいくのでシリーズの次回作も楽しみです!
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モニター
ヒロインの研ぎ澄まされた五感からの的確な事実の証明に、終盤まで引き込まれていく謎多きサスペンス…ヒーローとの小気味よい言葉の掛け合いが、徐々に親密になっていき、またヒロインの違った一面も魅力的でした。二人のこれからに目が離せません。続編を熱望します!
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モニター
ロマサスというよりはサスペンスですね。他のハーレクイン・シリーズに比べると長いですが、サスペンスとしてはとても面白いので、あっという間に読み終えました。ローリー・フォスターのようなロマンスの要素がもっとあれば、楽しみも倍増したのになぁ。
1980年代に執筆活動を開始。90年代に入ると数々のヒットを連発し、ロマンティック・サスペンス・ブームの火付け役となる。本書の関連作でもある〈複顔彫刻家イヴ・ダンカン〉シリーズでサスペンス作家に転向、NYタイムズのベストセラーリストにこれまで多数の作品を送り込んでいる。