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25歳になっても馬にしか興味がない令嬢アレクサンドラ。そんな娘に業を煮やした男爵はある日一計を案じた。亡き親友の息子とアレクサンドラが15年前から婚約していたことにして、花嫁を迎えに来るようにという偽りの手紙を先方に送ったのだ。対面の当日に突然婚約者がいると父に聞かされアレクサンドラは反発するが、現れた伯爵ワシーリーを前にしてさらに驚く。きらめく金髪、透けるような肌、蜂蜜色の瞳──金色に輝く、まさに絶世の美男子だ。だが一方の伯爵は貧相なアレクサンドラを見て、その麗しい目に嫌悪の色を浮かべた。
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- 頁数
- 464頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2016年08月15日
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- 著者
- ジョアンナ・リンジー
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- 訳者
- 旦紀子
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- 定価
- 978円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2016年08月03日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91680-8
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- 書籍番号
- MRB-680
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- ミニ
シリーズ - カルディニア王国
- ミニ
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モニター
親が決めた婚約に反発する、モテモテの傲慢美形伯爵と、馬が大好きで快活な男爵家の末娘。結婚したくないという双方の利害が一致するものの相手から婚約破棄させようと丁々発止のやり取りがテンポよく、あの手この手で策を練るヒロインの回転の速さがユーモラス。女性に拒絶されたことのないヒーローが、媚を売らずわざと粗野に振る舞うヒロインに苦心しながらも次第に惹かれていく姿が微笑ましい作品です。単独でも楽しめますが、前作『運命の王女をさがして』もおすすめです。
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モニター
ヒロインとヒーローがお互い一目惚れ同然で、周囲にはバレバレなのに、本人たちだけが自分の気持ちを認めようとせず、すれ違ってしまう。お互いに本音では断りたくなくて「名誉」云々でごまかして別れを引きのばし、嫌われるように周囲を巻き込んでふるまう様はかなり笑えました。欲を言えば、かのイギリス人にはもっと痛快な天罰を与えて欲しかったですね。
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モニター
珍しくも東欧を舞台としたロシア人ヒロインのお話です。愛する人からの求婚を7年待ち続けた彼女は、親の決めた、自分より美しい男とは結婚したくないと放言しますが、名誉のために自分から婚約破棄できず、彼に連れ去られる羽目に。前作同様、お互い意地っ張りな二人が惹かれあっていく様に、ハラハラさせられながらも引き込まれます。なにより、ヒロインが結婚を断らせる為のひどい作法が見ものです。
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Dahlia
大好きなジョアンナ・リンジーの新作です。ロシアの男爵令嬢のアレクサンドラは「名誉を重んじる」ハンサム・レディです。一方東欧の小国の伯爵ワシーリーは超絶美形で、そのせいで傲慢。でも、思いやりもあり、信義に厚い漢でもあります。名誉のために、自分からは縁談を断れない二人が互いに相手から愛想づかしされようと奮闘する様がとてもユーモラスです。冬の山越えで危険もいっぱい。でも、安心して下さい。最後はハッピーエンドですから。
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romance_holic
名誉と約束に縛られ、「結婚」という二人の考える人生の崖っぷちを目指し、激突し、もつれながら意地の張り合いを繰り広げる二人。育った国は違っても、自分の意思を通すことに慣れた二人が相手になんとか婚約破棄させようとする滑稽な努力と経過を楽しませてもらいました。強情なケンカップルですが、喧嘩のたびに仲直りできるなら、たぶんハッピーエンドのその先もずっと幸せ。
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モニター
出だしがゆっくりでしたが、その後はストーリーに引っ張られグイグイ読めました。女好きのヒーローと本当は綺麗なのに男まさりなヒロインが、本当の意味でお互いを理解しあう過程は必読です。
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モニター
アレクサンドラもワシーリーも親の決めた結婚に反発してるのに、協力しないので思うようにいかないんですね。お互いに相手から嫌われようと色々不愉快なことをしてるのが面白いです。ワシーリーはたくさんの女性と楽しんだけどアレクサンドラへの愛に気がついたらもう他の人へは目がいかないでしょう。父親の策略による出会いだったけど素敵な夫婦になると思います。
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モニター
俺様な道楽放蕩者ヒーローと、男勝りでがさつな田舎者と偽って相手に嫌われようとするヒロインが、徐々にお互いの本当の姿に触れて恋に落ちていく様は、大人の情熱的な雰囲気がある一方で、初めての本物の恋に時に傷つきます。この熱く焦がれる想い、ときめき、嫉妬は何?…と戸惑う姿が初々しく、ドキドキしました。また、二人とも愛する人や動物をとても大切にし守ろうとしますが、そんな二人が作中で無意識に発する「僕のアレクサンドラ」、「私のベイビーたち」がとても心地よく響きました。
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いもぽてと
前作と同様ヒロインがとても魅力的で最後の一ページまで楽しめました。自分を貫くヒロインに引き込まれながらも、周りに出てくる人々のことも気になり、次回作に誰が出てくるか楽しみになります。
ヒストリカル・ロマンス界の中で最も人気のある作家の一人で、NYタイムズ紙のベストセラーリストでも1位を飾るほど。