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牧師の娘エレノアは窮地に陥っていた。父親と二人で暮らす家に冷酷な継母がやってきて、今すぐ夫を見つけて家を出ろと迫ってきたのだ。そんなときエレノアの前に文字どおり“降って”きたのは、放蕩者として悪名高い伯爵チャールズ。泥酔して木から落ちたところを介抱してあげたのだが、驚くべきことに彼は突然エレノアに求婚してきた。じつは伯爵も、二週間以内に妻を娶らなければ遺産を失うという窮地にあり、エレノアは契約結婚の相手として申し分ないという。愛のない求婚に困惑しながらも、ほかに残された道はなく……。
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- 頁数
- 480頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2016年07月15日
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- 著者
- ジュリア・クイン
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- 訳者
- 兒嶋みなこ
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- 定価
- 988円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送
予定日 - 2016年07月07日(予定)
- 発送
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- ISBN
- 978-4-596-91677-8
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- 書籍番号
- MRB-677
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- ミニ
シリーズ - リンドン姉妹
- ミニ
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ヒロ
牧師の娘とは思えないくらいキュートなヒロインとお茶目なヒーローの掛け合いに、さすがジュリア・クインと言いたくなる作品でした。読みながらなぜか微笑んでしまうストーリー展開で一気に読み終えてしまい、エピローグをもう少し書いて欲しいなと思える作品です。
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モニター
「ぼくはきみと結婚し、きみはきみの金を手に入れる。きみはぼくと結婚し、ぼくはぼくの金を手にいれる」こんな言葉から始まる契約結婚ですが、ヒーローとヒロインがお互いを憎からず思っている描写がそこかしこに散見されてとてもほのぼのとしたラブストーリーでした。ヒロインを襲う数々の災難が、物語の良いエッセンスになっています。初めて恋をした時のもどかしい想いを追体験したい人にオススメです。
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真葛
ヒーローとヒロインの軽快なやり取りが楽しい、王道ストーリーでした。喧嘩するほど仲が良い、にピッタリ当てはまる二人です。偽物から本物に変わっていく二人の夫婦関係の過程は読んでいて楽しかったし、ヒロインのエレノアが嫁ぎ先で出会う悪意には初め苛立ったものの、決着の付け方が良かったです。ジュディスという可愛らしい存在は、きっと読者みんなの癒しです。
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蝶よ花子
出だしからヒーロー、ヒロインのウィットに富んだ会話がとても楽しくて、次から次へと起こるハプニングにどんどん先が知りたくなりあっという間に読み終わってしまいました。ヒーローが放蕩者でヒロインを誘惑するのがとても上手。あちこちに誘惑シーンがあるのでとてもドキドキ、ハプニングにもドキドキしっぱなしです(笑) ヒロインはとても賢く堅実な女性でとても勇気がある人。こんな女性と偶然にも出会うことが出来てヒーローは本当によかったと思いました。
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モニター
やっぱりジュリア・クインは読みやすくてかわいくて面白いです。ヒーロー、ヒロインの会話が凄くテンポが良くてスイスイ読めてしまいます。『月をくれた伯爵』の関連作品ですがこれだけでも楽しく読めます。ヒーロー、ヒロイン共似た者同士って感じです。ヒロインは自分の事はおとなしい性格じゃないと言っていますし、ヒーローにもズケズケと文句を言っちゃってます。ヒーローも少し傲慢かなと思います。茶目っ気があって可愛らしいところもあるのですが言葉がいつも命令口調なので苦手な方もいるかも・・。でも二人の会話は楽しいです。さらっと読めるのでよいと思います。ジュリア・クインなので楽しく読みました。
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モニター
かつて伯爵に対して「はぁ?」と言ったり本当に蹴ったり、絞め殺したいと言うヒロインがいただろうか? そして州一番の放蕩者は子供好きでリスト好きだった。このリストが随所でキーとなり彼のお馬鹿さんぶりや茶目っ気を示す。ロマンチックな出会いが実務的になる不思議。ユーモラスな日常に差し込む影。愛を告げあう場面すらコケティッシュ。二転三転四転五転と息をつけない物語が僅か1か月のことだとは! ラストシーンはまさに原題の通り。美しい。
大学卒業後すぐに執筆を始め、それ以来創作活動を続ける。NYタイムズのベストセラーリストで1位を獲得したこともあり、これまでに25作の作品を上梓。栄えあるロマンス作家協会の殿堂入りを果たしている。家族と太平洋岸北西部に暮らす。