ハーレクイン・シリーズ
初恋ラビリンス
~眠れる准教授の偏屈な純情~
「こんなことを人間に対して思ったのは、初めてだ。君が先生だ。私に恋とは何かを教えてくれ」
映画監督の父が骨折で入院し、大学病院に通うことになった鈴は、絶賛仕事募集中。普段は父のアシスタントを務めるものの、父が療養中の今、時間を持て余していた。慣れない病棟からの帰り道に迷い踏み入れたのは、人知れず陰気で薄暗い地下の行き止まり。「助けて」という苦しげな呻き声に手を差し伸ばして――うなされていた白衣姿の男、医学部准教授である広沢と出会い、秘書として雇われることになる。偏屈だが知的で独特の考えを持つ広沢との関わりは、かけがえのない時間となっていく。広沢も鈴に興味を抱くものの、その感情の「答え」がわからない。互いの肌が触れ合い、跳ねる心臓の鼓動が伝わりそうな近距離でふたりは向き合う。広沢はその答えを探して、鈴の可憐な唇を啄み、心身を貪るようにくちづけ、生まれたばかりの愛をひたむきに向ける……。――はじめて同士の、恋のかたち。周りのひとと形は違っても互いを求めあい、惹かれあう。ふたりだけの恋に「常識」や「順序」は必要なのだろうか。暴走しがちな准教授の純愛ラプソディ!(ヴァニラ文庫うふ)
※本作品にはイラストが収録されていません。
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- 頁数
- 171頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2016年11月20日
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- 著者
- 寒竹泉美
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- 訳者
- カバーイラスト:知坂たいめ
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- 定価
- 330円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 9784596456007
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- 書籍番号
- DGVU-24
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- ミニシリーズ
- ヴァニラ文庫
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