ハーレクイン・シリーズ
奪われた献身
~美しき獣の執着に令嬢は溺れる~
お前を抱いている男が誰か、よく覚えておけ。心と、身体の、全部でな
江戸が東京に変わってまもなく。町には新しいものが溢れ、少しずつ女性の地位も向上し始めていた。そんななか公家の一族、洞院家の清子も可憐な女学生となった。ゆくゆくは許婚である医者の麟太郎と結ばれるものと信じて。だが、父の実光が亡くなり、状況は一変。知らぬ間に家は傾き、多額の借金を抱えていたのだ。清子は借金の肩がわりをしてくれた成り上がりの実業家・成瀬涼介のもとに、攫われるようにして嫁ぐこととなった。少年時代に米国に渡り、苦労しながら財を築いたという成瀬は、粗野でケダモノのような男。幼い頃、清子から屈辱的な施しを受けたことを恨み、その復讐のため清子を手に入れたという。清子はその穢れなき身体を成瀬によって蹂躙され、愛されることのないまま淫らに染め上げられていく。そんなある日、成瀬のお供で清子は初めて鹿鳴館を訪れる。別世界のような華やかな社交界。そこで清子は成瀬の親友である米国人のウィルから、彼の意外な一面を知らされることに…。成瀬の過去や人となりを知るごとに清子の想いは募るのに、二人の気持ちは噛みあわず、ただ快感に喘がされるばかりで…。やがて、ある事件をきっかけに清子は麟太郎と再会するが…。身分違いの略奪婚。すれ違う愛の行方は…?(ヴァニラ文庫うふ)
※本作品にはイラストが収録されていません。
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- 頁数
- 232頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2016年09月20日
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- 著者
- 薮中はな
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- 訳者
- カバーイラスト:幸村佳苗
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- 定価
- 550円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 9784596455215
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- 書籍番号
- DGVU-19
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- ミニシリーズ
- ヴァニラ文庫
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