ハーレクイン文庫
緋色のシンデレラ
ツアーガイドのションテールは大富豪ルイスの元に赴く。旅先で政変が起こり、出国するために助けが必要になったのだ。だがルイスに愛人関係を求められ…。
ツアーガイドのションテールは決断を迫られていた。 旅先で政変が起こり、助けが必要となったのだ。頼れるのは、 2年前に別れた大富豪ルイスだけ。別れたくて別れた人ではない。 彼の親族に説得され、断ち切りがたい想いを断ち切った──。 ルイスはションテールが自分を裏切ったと今でも信じている。 だから意を決して、彼に会いにいった彼女を憎しみのほの見える蔑みの目で見下すと、 援助の見返りに、愛などない、愛人関係を彼女に求めたのだ。 彼の腕から逃げられないションテールは傷ついていくが……。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2016年06月01日
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- 著者
- エマ・ダーシー
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- 訳者
- 伊坂奈々
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年05月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93737-7
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- 書籍番号
- HQB-737 (初版I-1344)
読者レビュー
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SEGAWA
政変が起こって脱出するションテールとルイス。ハーレクイン小説からは考えられない様な出だしですが…。二年前のすれ違いを解決する決意のルイスとルイスの考えが読めないで困惑するションテール。独断専行もいいけど相手によりけり。ルイスの説明不足に読者とションテールはハラハラドキドキ。偉そうにしてもルイスは尽くす男なんですね。
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ぐーちゃん
一気読みでした! ヒーロー・ヒロインを取り巻く状況、各登場人物の思惑、変化して行く2人の感情…全編を覆い尽くす緊張感が堪りません。ジェットコースターに乗っているような高揚感を味わいました。また2人の心情描写がとても丁寧なので、どっぷりと感情移入して読みました。愛とは信じる事、ですね。最終章も感動的で、とても幸せな気持ちで本を閉じました。
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imopotato
一冊の本に描かれたのは数日の出来事なのに劇的に変化し数年分の体験を読んだような気にさせられました。欲を言えば、この物語が始まる前のヒロインの兄とヒーローの出会い編を読んでみたかったです。
フランス語と英語の教師、コンピューター・プログラマーを経験したのち、ロマンス小説の作家に転身。人と接するのが好きというだけあって、人物描写に特に優れており、登場人物それぞれを生き生きと魅力的に描いている。豪ニューサウスウェールズ在住。