ハーレクイン文庫
天涯孤独のシーナに、友人の一人が家政婦の仕事を紹介してくれた。 旅行がちの雇い主の留守の間に引っ越してきたシーナは、 モダンですばらしく趣味のよい美しい屋敷をたちまち気に入り、 どうしても住みたくてたまらなくなる。 ところが、あてがわれた部屋の風呂が故障していた。 いいわ、それなら主寝室を使わせてもらおうと、 シャワーを浴びていたら、突然、音がした。息をつめて振り返ると、 男性が、品定めするようにシーナの全身に視線を走らせていた。 「じつにきれいだが、すれっからしだな。いますぐ出ていきなさい」
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- 頁数
- 200頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2016年06月01日
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- 著者
- パトリシア・レイク
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- 訳者
- 三木たか子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年05月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93736-0
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- 書籍番号
- HQB-736 (初版I-184)
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ポテト
ハーレクインならではの、王道のロマンチックシンデレラストーリー。久しぶりにうっとりした時間が過ごせました。ベンとシーラのやり取り、もどかしくなることもありましたが、なんといってもシーラのシーンごとの衣装が素敵。さすがイギリス作家という印象です。ベンの肉感的で凛々しいお姿とシーラのロマンチックで美しい装いがたいへんリアルに妄想でき、楽しめました。美しいけど嫌な女オリヴィアの登場が良いスパイスになってましたね。
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モニター
出会いは最悪で、これで恋に落ちるのかなー?と思いながら、読んでいたのですが、いつの間にかちゃんと恋に落ちていて。マイナスから始まった恋なので、少しでも良いところがあるとそれがプラスになって。けれど、全然噛み合わないし上手くも行かない。お互いに勘違いをしてすれ違ってばかりでしたし、その度に心がギューっと締め付けられました。本当に最後の最後になって、やっと気持ちが通じ合うのですが...お互いがお互いを思いやって行動してた事も分かり、きちんとハッピーエンドを迎えられました。是非、読んでみて下さい。
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モニター
シンデレラストーリーでしょうか。ヒロインが感情と理性の間をいったりきたりでもどかしい~と思いながら読みました。このもどかしさが売りといって過言ではありません。もう少し長い話で細かい背景やその先の仕事も読みたかったのですが。良い小物が出ていたのにもったいない!
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モニター
主人公シーナとベンの気持ちのすれ違いをもどかしく思いながら一気に読んでしまいました。確かに、お互いもっとコミュニケーションを取れれば良いのでしょうが、プライドや嫉妬で素直になれず自分の中だけで結論を出し、すれ違う様はリアルだと思います。ただ、主人公の少女が孤児院出身なのに、良いドレスを着こなし化粧も上手なのが少し不思議です。その他、屋敷内のインテリア、季節感のある自然描写が繊細で美しく、魅力的でした。
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モニター
ヒロインのシーナが精神的に未熟で、残念ながらあまり好感が持てませんでした。容姿は美しく、知性もあるのに謝罪すべきところで謝らなかったり、言われたことにすぐ怒ったり、泣いたり・・・。ヒーローのベンは多少傲慢なところはありますが、大人の対応を見せています。個人的にはあまり引き込まれませんでした。
ハーレクインの黎明期を支えた作家。港町リバプールで生まれた。イギリスの古典文学を愛し、早くからエッセイなどを執筆。美術学校を出て訪れたヨークシャーの田園風景に魅せられて定住。作家活動に入った。