ハーレクイン文庫
モーネイは凍りついた。姉の夫が事故を起こし、逃げ去ったのだ。 義兄に泣きつかれ、モーネイはやむなくその場をあとにしたが、 助手席にいたモーネイには、男性の姿をはっきりと見てとれた。 長身で黒っぽい髪、貴族的な顔立ちの洗練された紳士。 ところが、その男、実業家ブラッド・ケンドリックもこちらの顔をしっかりと見ていた。 翌日、良心の呵責からブラッドの病室に見舞いに行くと、男は、 一方的に彼女を犯人と決めつけ、罪のつぐないを求めてきたのだ。 モーネイは姉の家族を守るため、言いなりになるしかなかった。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2016年05月01日
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- 著者
- ジェシカ・スティール
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- 訳者
- 松村和紀子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年04月19日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93729-2
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- 書籍番号
- HQB-729 (初版R-938)
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モニター
義理の兄が起こした事故で、身代わりにヒーローのお世話をすることになったヒロインですが、割りと早い段階からヒーローの嫉妬全開!みたいな~。メロメロになってたかな。お邪魔虫も出てこなくてさらっと可愛いお話でした。
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村崎 巴
免停になれば生活が成り立たない子沢山の姉夫婦のために、ヒロインは、義兄の起こした当て逃げの罪をかぶります。被害者のヒーローが突き付けた要求は、1か月間、自分の世話をすることでした。重ねに重ねた嘘がバレないか、必ず報復を果たすというヒーローに仕返しされるのはいつかなど、次々と迫りくる緊張感に、これまでとは違ったドキドキを覚えました。生々しいホットさはないけれど、心理サスペンスとして秀逸です。
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わかこ
私の大好きなジェシカ・スチールならではの、美しいヒロインとちょっと傲慢ながら優しい側面もあるヒーローの物語です。なかなか本当のことを言い出せずにいるヒロインがもどかしくあっという間に読み終えてしまいました。
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モニター
二人の出会いのきっかけがなんか・・・。と割り切れない部分がありましたがそれでも惹かれ合ってしまう切なさが表現されていて良かったです。
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ベストロマンス大賞2016年上半期読者の声
「軽妙なタッチ」
最初の嘘が雪だるまのように転がり、嘘が重なり…その嘘を包み紙をはがすように解き明かす会話の妙が面白いです。(東京都・自営業・takkatakka) -
ベストロマンス大賞2016年上半期読者の声
義兄の事故の罪をかぶる形になってしまったヒロイン。仕事のためとはいえ、義兄の行動は残念な感じです。義妹のヒロインに申し訳ないという思いはあるようですが、難しいところ。嘘から始まって嘘を重ねるヒロインの心に芽生えるのは愛? ヒーローは真実に気づいている? 恋のきっかけはどこにあるかわからない!(aiai 神奈川県 主婦)
イングランド中部に、7人兄妹の6番目に生まれた。現在はウースターシャーの風光明媚で文化財に富んだ村に夫とともに住んでいる。公務員として働きながら夜の時間を執筆にあてていたが、夫の励ましを得てフルタイムの作家となった。一番の趣味は旅行で、メキシコ、中国、香港……と、取材をかねてさまざまな国を訪れている。