ハーレクイン文庫
古代ギリシア貴族の血をひく美貌の青年コノン。 アラナがただ一人思いを寄せるのは、いまも彼だけだ。 18歳の彼女に結婚を申し込んでくれた日を忘れたことなどない。 その直後、横領した弟の窮地を救うために、やむなく好色な雇用主に身を差し出さなければならなかっただけに──。 ところが、仕事の都合でコノンと再会し、アラナは身震いした。 かつての情熱は影をひそめ、ギリシア神話の残酷な神々のように血の凍るような蔑みで彼女を見下したのだ。 彼は求婚を拒絶したアラナを激しく憎み、復讐心に燃えていた。
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- 頁数
- 200頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2016年04月01日
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- 著者
- アン・ハンプソン
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- 訳者
- 塚田由美子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年03月18日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93724-7
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- 書籍番号
- HQB-724 (初版R-363)
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モニター
楽しく読み終えました。王道のギリシャヒーローの傲慢さを堪能しました。ヒーロー、ヒロインともにもう少しお互いの話をよく聞いていたら誤解も早く解決したと思います。でもそこが物語的には面白かったです。昔の作品なので今の時代では成り立たないようなストーリーかもしれません。しかし現実逃避できて楽しい読書ができるかも・・・。
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みえもも
きっかけはちょっとしたすれ違いから始まる物語。人のために犠牲になれるような心優しいヒロインと情が深いあまり風貌が変わってしまう彼。好きな人には素直に飛び込んだ方がいいんだ! と思う反面、お互いにいろいろな経験があったからこそ絆が深まり、揺るがない愛になったのかもしれないと思えた作品でした。
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ミダヤン
美しいエーゲ海の島が舞台で、とても羨ましく思いました。一番心に残ったのは男性がまるでジキルとハイドのようだということ。過酷な経験と女性への変わらぬ愛がそうさせたのでしょうが、あまりの強い嫉妬や恨み、愛などいろんな感情が入り交ざり苦しくなるほどでした。でもようやく気持ちの整理がついていい結末でしたね。
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モニター
ヒーローの過去は凄くてそれが原因で傲慢になってしまったんだと思います。ヒロインと結婚できて癒されていけばいいんですがなかなか思うようにいきません。ヒーローの傷が大きくて悲しくなりました。ハッピーエンドですがエンディングが急です。ヒロインと家政婦さんの会話には心温まりました。今までにいなかった傲慢ヒーローでした。
元教師。旅行好きで、各地での見聞をとり入れて小説を書きはじめたところ好評を博し、ついに教師を辞め執筆活動に専念することにした。70年代から活躍し、シリーズロマンスの黎明期を支えた作家の一人。