ハーレクイン文庫
問題児の妹からの呼び出しに、グレイシーは深いため息をついた。 今回は勤め先の社長の甥とドライブ中、事故を起こしたという。 なんとか5分だけ社長との面会を取りつけたグレイシーだったが、 ハンサムなモーガン社長を見て、顔が赤くなるのを感じた。 もっと年をとった人だと思いこんでいたのだ。 グレイシーは内心の物怖じを隠して、平静を保ちながら、 妹を訴えるつもりはないという彼の言葉に安心した。 ところが、帰ろうとした彼女をモーガンは呼びとめ、 ただし自分の秘書として働き、罪を償えと傲慢に言い放ったのだ。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2016年04月01日
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- 著者
- キャシー・ウィリアムズ
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- 訳者
- 山本瑠美子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年03月18日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93723-0
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- 書籍番号
- HQB-723 (初版I-1613)
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モニター
帯にヒーロー特集とありましたが、こちらのヒーローはツンデレ系ですね。
しっかりしているヒロインとお似合いのカップルです。さて、同時進行で問題児の妹の恋愛模様も進んでいきますがこちらはまた別に読んでみたいですね。 -
モニター
女性の耳元で受話器をたたきつける失礼な男モーガンは、強烈にセクシーでグレイシーの運命の人。二人の軽妙なやり取りに笑い、にグレイシーと共に少し意地悪ににやにやしつつも、傲慢なモーガンにひきつけられて……。ドキドキ感ノンストップで楽しく読めました。
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じゅ
ヒロインは理性的で有能な美人秘書です。私自身も働いているので、彼女に好感が持てました。そんな女性がヒーローの誘惑に振り回されているのにヒーローが余裕たっぷりだったので不公平だと思ったのですが、ライバル登場でヒーローが嫉妬する様子が面白かったです。
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Maddy
仕事の鬼で、女性の存在に重きを置いていないアメリカンヒーローな社長。そんなリッチで、さらにセックスアピールが強烈なヒーローに、初心で真面目な英国女性ヒロインは、クラクラさせられながらも、妹を守るために奮闘します。一方、人生に大切な女性を求めていないヒーローは、なかなか酷い言いぐさでヒロインを否定しようとします。ラスト近くまで本心を明かしませんが、ヒロインに夢中なのは、端々から感じられて、読者はヤキモキさせられます。メールも携帯電話もない、今より少しだけ不便な時代の、王道ロマンスを堪能しました。
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アオ
テンポがよくどんどん物語の世界に引き込まれました。恋愛に不器用で素直になれないグレイシーと、これまで女性と冷めた関係しか築いてこなかったモーガンが真実の愛に目覚めていく様子が丁寧に描かれていてドキドキしました。ニューヨークとロンドンを舞台にしたお話で、風景を思い浮かべながら読むのも楽しかったです。読後感もよく幸せな気持ちになれました。
トリニダード・トバゴの出身で、トリニダード島とトバゴ島、2つの島で育つ。奨学金を得てイギリスに渡り、1975年にエクスター大学に入学して語学と文学を学んだ。大学で夫のリチャードと出会い、結婚後は英国に暮らす。現在は中部のウォリックシャー在住。夫との間に3人の娘がいる。