ハーレクイン文庫
10歳のとき両親が事故死して以来、トリクシーは伯父の家で、 いとこと一緒に育てられた。何ひとつ不自由ない日々のなか、 愛情は美しいいとこひとりに注がれるのだった。 やがて、希望がかない、看護学校の寮に入ったトリクシーは、 ある日、病棟でころびそうになって憧れのクレイン教授に抱きとめられる。 翌日会ったとき教授は、地味な彼女に気づいた様子もなく、 トリクシーはさびしい想いをした。 ところが数日後、その教授から突然電話がかかってきた。
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- 頁数
- 200頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2016年03月01日
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- 著者
- ベティ・ニールズ
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- 訳者
- 古澤紅
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年02月18日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93716-2
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- 書籍番号
- HQB-716 (初版R-1023)
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mijyumaru
ヒロインがとても健気で、謙虚で、大変好感が持てました。常に相手の立場に立ってものを考え、行動する姿勢を私も見習いたいと思いました。読書後も心がほかほかし、読んで良かったと思える作品でした。
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emikoo
つつましく生きてきたトリクシーは、気さくで仕事熱心な教授に恋をした。愛する教授の求める、恋愛ぬきの結婚を承諾し、いつかきっと愛してくれると信じて一途に尽くす。いじらしくて涙が出ました。あんなに気のつく優しい男性なのに、寂しさも涙も堪えて笑顔を見せる、妻の愛に気づかないなんて、鈍感男と何度も呻いてしまいました。ベティは心が疲れた時に読んで癒される、大好きな作家です。
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モニター
本を書き上げるのに邪魔されたくないから結婚するんだ・・・。本当は好意もったのよね?と思いながら読み進めるも、このヒーローったら本当に本のことしか考えてない残念なヒーローです。でもまぁ当て馬君の出現やら何やらで本当の気持ちに気づいていくあたりは、ベティなので激しくはないけれどじわじわぁっと心温まる感じがやっぱり好きです。面白かったです。
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ハナ
トリクシーは境遇に対して不平を言わず、むしろ毎日に感謝をしている人柄。トリクシーはクレイン教授との生活の中で時に誰もが憧れる生活をしたりする一方で、クレイン教授との関係に思い悩む。けれども、人間関係に思い悩むトリクシーはその人柄で様々な悩みを解決していくため、読んでいて穏やかな気持ちになれる。現実世界から少し離れ、読んだ後にほんわかしたい人におすすめの本。
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モニター
妻が必要だから結婚してとヒロインに頼むヒーロー。そんなヒーローと結婚したヒロインはパーティーの準備や家のことなど大好きなヒーローのため働きます。少しでも一緒にいたいと思うヒロイン。でも仕事などでなかなか一緒にいてくれない…。しかも途中からはいとこ君が出現すると彼との仲を勘ぐられたり。ヒロインがかわいそう! 一体ヒーローのどこがいいの?と言いたくなったり。まぁそのいとこ君のおかげでヒーローも自分の気持ちに気付くのでよしとしましょうか。ハッピーエンドでめでたし、めでたし。
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kiki
久しぶりにガツガツしてないヒーローに出会いました♪ 手紙でやり取りなんてクラシカルでステキです。ヒーローもヒロインも自分の気持ちに早く気付いて〜って思いながらも作家さんの世界観にどっぷり浸らせてもらっちゃいました(笑) 最近の作品とは違う、ゆったりとしたストーリー展開もいいなぁと思いながら完読です。読後はふたりが赤ちゃんとか抱いて笑っている姿が浮かんでしまいました♪
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モニター
安定のベティです。地味で美人ではない看護師ヒロインとオランダ人医師ヒーロー。まるで金太郎飴のような設定なんだけどついつい引き込まれてしまう。今回、ヒーローの鈍感さと無神経さは目に余るものがありました。まぁ最後で挽回できたので許すとしましょうか(笑)
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ベストロマンス大賞2016年上半期読者の声
「穏やかな愛がやさしい。時とともに育つ愛。癒しの時間をあなたに…」
厳しくつらい環境で育ったトリクシー。優秀な看護師にになり、ヒーロー・クレイン教授と出会います。トリクシーの人となりを知った教授ははっきりと便宜結婚を提案します。トリクシーは立派に妻を勤めようとします。強くて、優しい女性です。愛が芽生えてもそれを前に出すことなく、心に秘めて尽くします。教授が自分の気持ちに気がつくのが遅い!と思いましたが、それは織り込み済み。この作家さんの作品では女性の心情は丁寧に描かれていますが、ヒーローは表情とかの描写が多く、わかりずらいのです。情熱的な愛もいいですが、穏やかな凛とした愛は時の流れとともにゆっくりと育まれ、壊れにくい大きな愛になるような気がします。(神奈川県 主婦 aiai) -
ベストロマンス大賞2016年上半期読者の声
愛の無い結婚を求めるヒーロー。しかし健気に振る舞うヒロインに愛情を感じていることを「花束」によって気付かされます。読んでいて不快になることがない優しいタッチで紡がれる物語、多くの方にお楽しみいただきたいです。(東京都 会社員 TN)
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ベストロマンス大賞2016年上半期読者の声
「ハッピーエンドの女王」
べティ・ニールズの作品は、読んだ後に必ずほんわかするので、安心して読める作品で好きです。(兵庫県 会社役員 シロクマ) -
ベストロマンス大賞2016年上半期読者の声
「読者の心をガッチリ掴んでしまう魔法の文章」
ヒロインが等身大の女性で身近に感じられる。健気なヒロインに実はすっかり惚れているヒーローの口下手にもやもやしつつも、応援してしまいます。(熊本県 自営業 ゆめ)
イギリス南西部のデボン州で育つ。オランダ人の夫と14年間その故郷に住み、看護師として病院で働いた。イギリスに戻った後、1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かなロマンスは多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永遠の眠りについた。