ハーレクイン文庫
父が事業に失敗し、破産状態にあるとフランセスカが知ったのは、 父の突然死から、数日たってからのことだった。 もうすぐ思い出の残る屋敷もなにもすべて奪われてしまう。 なによりも働いたことのない母に厳しい現実が耐えられるかどうか。 そんなおり、面識のない銀行家リード・ケナードに呼びだされる。 現れた、一分の隙もなく装った極上の男は、奇妙な目つきで彼女の全身をなめるように眺めまわしたのちに、 その美貌とひきかえに経済的な援助をしようと結婚を申しでた。 城、島、彫刻を手にいれてきたように、きみをものにする──と。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2016年02月01日
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- 著者
- アン・ウィール
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- 訳者
- 大島ともこ
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年01月20日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93712-4
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- 書籍番号
- HQB-712 (初版R-1536)
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kiki
静かに真っ白な感じでストーリーが進んでゆく感じ--時々出会うそんな1冊でした。幼さと冷静な大人な感じがあいまったかわいいヒロインと銀行家のヒーロー。最初は傲慢なヒーローだなって思いながら読み進めていましたが途中からはヒーローの心の奥を知りたくなってしまいました(笑)。ステキな家族も偏屈な家族も要所要所でいい味をだしてくれました。最後のヒーローの決断もヒロインなら迷わず応援しちゃいますよね♪ できることならふたりのその後が知りたいな~。
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モニター
最初はなんて強引なヒーローなんだろうと思いながらヒロイン側の対応に共感。でもストーリーが進むにつれ、二人共もっと素直になれば良いのにとやきもきさせられ、ちょっと出来すぎかもな最後にニッコリです。
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モニター
荒んだ心を癒してくれる一冊! 悪い状況でも一歩ずつ前進すれば結果は違ってくる! 本物の愛を見つけることだってできるはず!
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るな
「家族のために・・・」この帯を見ただけで“あるある”のはずなのに、なかなか前に進まない二人にちょっとやきもきしたりして。そして素直になれないフランセスカの背中を押してあげたくなったり。あるあるのようでちょっと違う、読み終わった後にまるで身内のようにホッとしてしまい、この作者の別の作品も読んでみたい気持ちになりました。
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モニター
相手のことを思い込みや見た目だけで判断し、初めからボタンを掛け違ってしまったヒーローとヒロイン。新婚旅行を通じて少しずつお互いへの理解を深め、思いに気付いていく過程がじれったくもあり、萌えのポイントでもあります。実はどちらも自然が好きという共通点があるので、この後もきっと仲良く暮らしていくんでしょうね。ヒーローの母方のおばあ様がなかなかいい味を出しています。
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プリン
悲しい出会い方をした二人が、徐々に心を通わせていく様子がよく書かれていました。
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ベストロマンス大賞2016年上半期読者の声
ベストとは言いがたい出会いをしたふたり。恋に恋する…よく耳にしますが、その先にはに何がある? 家族の問題もからめて進んでいくストーリー。ロマンティックでありながら、個性豊かな家族たち。恋に恋していただけ…では終わらないです。(aiai 神奈川県 主婦)
多数の著作を持つ大御所ロマンス作家。幼いころから作家を目指し、学生時代に短編が2作、雑誌に掲載された。地方新聞の記者を経て21歳のときに結婚。夫の任地東南アジアで過ごした体験をもとに初めて長編を書き、24歳で作家デビュー。カリブの島やスペインが舞台の異国情緒あふれる作品を得意とし、生涯で88作を上梓した。2007年に惜しまれつつ亡くなった。