ハーレクイン文庫
追憶のひと
15歳のシビラは、年上の幼なじみギャレスが“シビラに好かれても迷惑だ”と話しているのをもれきいてしまう。失恋から10年、ギャレスと再会するが…。
15歳のときにシビラが抱いた、年上の幼なじみギャレスへの恋慕。 誰にも知られないようにしていたのに、 “シビラに恋をされても迷惑だ”と彼が話すのを立ちきいたのだ。 いたたまれず、いっそ消えてしまいたかった。 あれからギャレスはアメリカへ去り、ふたりは疎遠になった。 だが10年後、祖父の死を機に彼が帰国したことで再会してしまう。 まえより男らしい魅力をましたギャレスがみつめるだけで、 シビラの胸をしめつける。なんてひどい運命のいたずらだろう。 私はまだ彼を愛している……。
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- 頁数
- 192頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2016年02月01日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 堀田碧
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年01月20日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93710-0
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- 書籍番号
- HQB-710 (初版R-987)
読者レビュー
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kokko
ヒーローとヒロインの関係がもどかしくて、涙を流しながら一気読みしてしまいました。二人の人生が複雑になってしまった要因は10年前の出来事で、誰も悪くないし、お互いに相手を思う故に10年間も苦しんできた二人の関係がうまくいくように願いました。ヒロインが少し被害妄想があって、これ以上傷つかないための数々の行動が、さらに二人の関係をややこしくして切ない。ラスト5ページまで目がはなせませんよ。
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モニター
二人共、思い違いからお互いを避けて10年。再会してやっぱり愛してるって気がつくけど、なかなか素直になれない心情はペニー・ジョーダンならではで、じれったい感じがとっても良かったです。
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エアロ
別れてから10年後に、ヒーローに再会したヒロインの気持ちがよく表れていて、読者の私ははがゆく思いながらヒーローとヒロインがどのように関わっていくのかが気になり、一気に読んでしまいました。好きな作家さんですが、今回も期待を裏切らない素敵なストーリーでした。
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『純愛の城』が遺作となった。