ハーレクイン文庫
婚約者の運転する車が事故を起こし、 助手席に乗っていたシャノンは、運悪く失明してしまった。 しかも縁談は白紙に。失意の底へと突き落とされた彼女は、 以来、薄暗い部屋に閉じこもって日々を送っている。 そんなシャノンのもとに、元婚約者の異母兄ブレイズが訪れた。 彼は弟が引き起こした事態に責任を感じているらしく、 家にこもるシャノンを無理やり外へ引っ張りだそうとする。 どうしてこの人は、こんなにも私のことを気にかけるの……? 姿すら見えない相手に、シャノンの心は乱された。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2015年11月01日
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- 著者
- サンドラ・フィールド
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- 訳者
- 松浦くにこ
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年10月22日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93697-4
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- 書籍番号
- HQB-697 (初版I-181)
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mifaso
目が見えなくなり、暗闇の世界を生き続けていくことになったヒロイン。彼女を取り巻くのが母親、盲目になる事故の原因を作った婚約者とその両親、 彼らが自己中心的でヒロインが気の毒でした。そんな暗闇の人生にまさに光を与えてくれたヒーローの登場はロマンスだけでなく彼女の人生観を変えさせる革命とすら感じられ、読んでいていてわくわくしました。決して楽な人生を歩んではいないヒーローを今度は彼女が光の中へ運んでいく、まだ見ぬ幸せの面影へ歩んでいく二人に感動しました。
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ゆがふぅ
カバーも帯もツルスベ素材で、表紙モデルもカワイイ♪ これはコーヒーショップで読んでても変じゃない感じでした。設定自体、予想しやすいハッピーエンドだけど、最初の2行で、ハマりました。翻訳も上手いんだろうね。大人の男性がその口調と仕草で純なヒロインを虜にするのはたやすかろうと思ったけど、ヒーローの闇がグッと関係を深めて、切なくて良い。
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あきちゃん
お互いを思いあっているはずなのに、元婚約者が間に入るせいで二人の思いはすれ違ってばかりです。ガツンと一発はっきり言ってやってよ!! って何度も思ってしまいました。でも、恋するときって、相手がどう思っているかっていうことが大事なんですよね。そんなもどかしさが、共感できたりして。でも、障害を持つ相手とどう向き合えるかというのは人間としての本質に迫る優しさですよね。そんな優しさで包まれたシャノンが羨ましい。
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はるママ
不幸の後、本当の愛が見つかるというハーレクインのお決まりのパターンですが、なかなか素直になれない二人のじれったさや誤解・嫉妬もありハラハラ・ドキドキです。また、子供の頃に心の傷を持った男性を理解しながら本当の愛に気づくヒロインの成長も楽しめます。しかし、異母兄がシャノンを訪ねた理由が曖昧でいまひとつ納得できませんでした。
イギリス生まれ。人生の大半をカナダで過ごす。カナダ北部の静寂と広大さを愛し、現在住む町を作品の舞台に選ぶことも多い。