ハーレクイン文庫
初めての恋に失敗し、傷心のまま村を飛びだしたシャノンは、 ロンドンでウエートレスとして働き始める。 もう二度と恋愛はしないと決めて。 それなのに、毎朝喫茶店を訪れる年上の男性を意識してしまう。 彼の名はケイン・リンドレー、一流企業の社長だという。 ある朝、客とのトラブルで彼女は店をくびにされる。 途方にくれていると、ケインが信じられないことを口にした。 「僕のところで、秘書として働いてみないか?」 ただし仕事のあと、毎晩、家にくるのが条件だと言われて……。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2015年10月01日
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- 著者
- キャシー・ウィリアムズ
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- 訳者
- 本城静
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年09月18日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93689-9
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- 書籍番号
- HQB-689 (初版I-1578)
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アッシュ
裏切られた恋心のせいで、惹かれているにも関わらず自分の気持ちに素直になれないシャノンに同情できる反面、あまりにも頑なな姿勢に焦れったい部分も。紳士的で大人の余裕をみせつけるケインとのやり取りは、子猫がじゃれている感じで可愛かったです。慎重すぎる恋よりも、正直な愛が幸せの第一条件なのかもしれませんね。
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モニター
失恋してロンドンでウエイトレスとして働いていたシャノン。イケメン社長からの新しい仕事に誘われた仕事の条件は秘書とゆうよりも個人秘書みたいなもの。愛されていないのに愛してしまった苦悩は切ないです。
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シャブラン
失恋の痛手から故郷アイルランドを離れロンドンにやって来た主人公も物語です。帯に『乙女は掌中の珠のように愛でられる。』とあります。都会生活に染まらない誰からも愛される純真な主人公が新しい愛に目覚めてアイルランドの母親にも祝福されるアップテンポな後半の展開までのやりとりが秀逸な作品です。
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レビューキャンペーン
ケインの秘書となるシャノン。シャノンになつくエレノアとの関係はほっとするものでした。しだいにケインとの間に情熱が? 二人にあるのは“愛”のように感じたけれど、結婚はしないというケイン。シャノンの純真さと、戸惑いが切ないです。母と娘、父と娘、恋人・・いろいろな愛の行方が気になり、あっという間に読みました。《aiai》
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レビューキャンペーン
失恋し、故郷を離れ、ウエートレスとして働くヒロインでしたが、客として知り合ったヒーローの下で働くことになります。彼は、大人で紳士的、素敵な人なのに結婚する気持ちのない人。純真な彼女が、彼に惹かれていく様子がもどかしくせつなさでいっぱいになります。
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レビューキャンペーン
あらすじや題名から、業務外でもボスから恋愛関係を迫られ、戸惑い翻弄されるヒロインを想像したのですが、全然違いました。よい意味で裏切られます! 恋に破れた経験から自分を偽り、周りに合わせ背伸びするヒロイン。同じく、心に負った傷から他者との距離感が上手く掴めないヒーロー。二人共、自分自身や身近な人と重なる部分があり、共感し、応援したくなります。二人の歩み寄りはゆっくりですが、相手を理解し自分らしさを取り戻していく過程は読み応え充分。二人を取り巻く家族や友人も魅力的で、読みながら彼らの日常も想像しちゃいました(笑) ヒロイン目線でヒーローに恋するも良し、二人の恋に自分を重ねて勇気をもらうのも良し。読書の醍醐味が味わえるおすすめの一冊です。《spring》
トリニダード・トバゴの出身で、トリニダード島とトバゴ島、2つの島で育つ。奨学金を得てイギリスに渡り、1975年にエクスター大学に入学して語学と文学を学んだ。大学で夫のリチャードと出会い、結婚後はイングランドに暮らす。現在は中部のウォリックシャー在住。夫との間に3人の娘がいる。