ハーレクイン文庫
アルドナは父の好色な上司の言葉に愕然とした。 君の父親が不正を働き、穴埋めに2千ポンド必要だ。 助けてほしければ、休暇旅行に同行しろ、と。 アルドナは愛する父を守るため、なすすべもなく飛行機に乗った。 きっと今夜には、わたしの身は穢されてしまう……。 マルタ島に着き、逃げるように海辺へ出たアルドナはゼブと名乗る男性に声をかけられ、束の間、つらい現実を忘れた。 だが重い足取りでホテルへ戻るアルドナは夢想だにしなかった。 ほどなく自分がゼブに買い上げられることを。
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- 頁数
- 200頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2015年10月01日
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- 著者
- ジェシカ・スティール
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- 訳者
- 富田美智子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年09月18日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93688-2
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- 書籍番号
- HQB-688 (初版R-360)
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モニター
ヒーローはかなり嫉妬深い性格です。その嫉妬が怒りに変わるタイプで、ヒロインを侮辱してしまったり…。だけど、具合が悪くなったヒロインに薬を与え静かに寝かせてあげる優しさもあるのですが、そこにお金が絡んでくるので、余計にややこしい関係になってしまいます。ハラハラしたりドキドキしたり、激しい恋をしたい時にお勧めの1冊です。
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シスターメリル
最初から、うら若き女性が大ピンチをむかえるこのストーリー。最後まで飽きる事無く、どきどきしながら読めました。途中、愛する人に誤解され、軽蔑すらされる展開は、心を引き裂かれるような思いです。平凡ながらも誠実に生きる、清楚で真面目な主人公、アルドナにも好感が持てます。困難の中でもブレない、彼女の強さや信念に共感できました。恋のお相手や他の登場人物の感情表現も豊かで、また、清々しいラストシーンも魅力的。
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モニター
アルドナの父に対しての誤解、ゼブのアルドナに対しての誤解が物語を進めていくのですが、良い関係になりかけるとお金が必要という話になり2人の関係が進まずもどかしかったです。ラストでやっと真相をセブに打ち明るのでそこまで引っ張られる展開に若干萎えつつ、ハッピーエンドにはホッとしました。
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レビューキャンペーン
家族を思う気持ちを利用した父親の上司、ヒーローの義父に憤りを覚えました。家族のピンチを救いたいヒロイン、アルドナの性格がわかっているかのよう。お金のやり取りが生々しく純真なアルドナがかわいそうになりました。セブが助けたようにみえましたが、結局はお金がネックになって、アルドナは悲しみます。セブのアルドナへの気持がはっきりして、アルドナの真実が明かされるのを願って読みました。《aiai》
イングランド中部に、7人兄妹の6番目に生まれた。現在はウースターシャーの風光明媚で文化財に富んだ村に夫とともに住んでいる。公務員として働きながら夜の時間を執筆にあてていたが、夫の励ましを得てフルタイムの作家となった。一番の趣味は旅行で、メキシコ、中国、香港……と、取材をかねてさまざまな国を訪れている。