ハーレクイン文庫
愛の審判
「答えるんだ。君は伯父の愛人なのか?」侮蔑するようにピアズに見下されてセリーナは唇を震わせた。ひたすら罰を与えられるだけの甘く息苦しい独占愛。
亡き母は、著名な弁護士サー・ジェラルドの愛人だった。 身ごもったまま巨額の手切れ金と引き替えに身を引いたが、 セリーナはつねに自分は罪の子という劣等感に苛まれていた。 どうしても耐え難かったのは、父に捨てられたということだ。 そのせいで、誰も愛さない、愛せない──。 ある日、彼女は父の秘書になるという運命的な出会いを迎える。 セリーナの恐れと期待をよそに、父は自分の娘とは気づかない。 だが運命はさらなる苦悩も用意していた。父の甥のピアズが、 伯父の若い愛人と誤解し、蔑むような笑みでみつめてきたのだ。
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- 頁数
- 200頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2015年10月01日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 大沢晶
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年09月18日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93686-8
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- 書籍番号
- HQB-686 (初版R-526)
読者レビュー
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父に捨てられたと思っているセリーナは、偶然にも父の秘書として働くチャンスを得ました。近くにいても気づかれない切ない娘心にきゅんとします。父の甥・ピアズの辛辣な言葉・態度にセリーナは傷つけられます。二人はぶつかりますが、そこにあるのは疑惑だけではない情熱のようなものがあるよう。真実を知った後の父や家族たちの様子、そしてピアズとピアズの母の行動。苦労の多かったセリーナに幸せが訪れることを願いながら読みました。《aiai》
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イギリス生まれ。学校卒業後、大手銀行に就職するが、作家になることを決意して退職。30代になって初めて本格的に小説を書き始めた。人々の内面の葛藤や人間模様を描いて世界中の女性たちの共感を得る、ロマンス小説界の第一人者である。