ハーレクイン文庫
ひとりで子どもを育てるガーデンデザイナーのランダルは、 大富豪の屋敷の専属という願ってもない仕事を手に入れた。 そこに現れたのは、スペインの侯爵で元恋人のフリオ。 6年前、庭師の娘にすぎなかったランダルは、 彼を信じて愛を捧げ、ぼろ雑巾のように捨てられた。 魅力を増したフリオは以前よりも自信と権威にあふれ、 若かった彼女を捨てたことを謝罪するどころか、 ランダルを富豪の愛人と決めつけて蔑みの目を向けてきた。 彼女は固く決意した──息子だけは渡さないわ。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2015年08月01日
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- 著者
- サラ・ウッド
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- 訳者
- 三好陽子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年07月17日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93678-3
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- 書籍番号
- HQB-678 (初版R-1178)
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モニター
最初から速いストーリー展開に遅れないよう付いていくのが大変。ヒロインとヒーローは愛し合っていたんです、心の底では。でも家族との強い絆ゆえの秘密があり素直になれなくて。タイトルにあるように『揺れる情熱』があふれんばかりで溺れそうなぐらい。フラメンコの手拍子パルマがずっと耳元で聞こえていて、クライマックスには涙がこぼれそうになりました。読み終わったあと本をギュッと胸に抱き締めたくなる物語です。
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きーちゃん
ヒーローのツンデレ具合が素敵です。本当は好きで好きでたまらないのに嫌味を言ってしまう。好きすぎて憎いというところが良く伝わってきます。最後の「レモネードといちごとアイスクリームを食べよう」という言葉、とっても素敵。キュンとします。
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モニター クイミまま
世の中には時間がかかる恋愛もあるんだなあと思いました。しかしその時間が必要な事もあるんだなあとも思いました。にんじんが小さいころから嫌いで、好きな人はにんじんが大好きで、いつも食事が楽しくなくて、でもある時、にんじんのグラッセに出会い、なんとおいしいにんじん料理があるんだろうって、思うことがあるはず。それからにんじんが二人の食卓にいつもある。そんな光景が 幸せっていうんじゃあないのかな。その時間があったから、お互いのことを考えたりできたんじゃないのかな。ふたりの関係がより深まったんじゃないのかな。いままでの時間が二人を成長させたんですね。
イギリスの作家。貧しいが幸福な子供時代を過ごしたのち、結婚して二人の息子がいる。生活のためにタイピストや海の宿の女主人、教師などさまざまな職業を経て作家となった。現在はコーンウォールに暮らし、頻繁に子供や孫たちと会っている。