ハーレクイン文庫
明るい姉の陰に隠れて育った不器量で世間知らずのリサは、 15歳のときに巻き込まれた事件のせいで、 姉の夫の兄ジョエルにふしだらと決めつけられ、心に傷を負った。 それから8年後、姉夫婦が飛行機事故で亡くなり、 ジョエルとリサが姪たちの後見人に指名される。 またあの軽蔑のまなざしを向けられるなんて耐えられない……。 案の定、怯える彼女に再会したジョエルは、 リサを男遊びの絶えない女のように扱ったあげく、言い放った。 「姪とともにいたければ、ぼくと結婚するしかない」と。
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- 頁数
- 200頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2015年05月01日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 平江まゆみ
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年04月17日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93658-5
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- 書籍番号
- HQB-658 (初版R-616)
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びおらママ
初めてハーレクインを読みました。二日くらいかけてゆっくり読もうと思っていたら、先が気になり3時間程で一気に読み終えました! 大切な人とのコミュニケーションの取り方は自分で思っている以上に気を付けなければいけないのですね。思い込みや強引さ、繊細すぎてもいけないし……。ヒロインと義兄との息の詰まるようなやり取りにこちらまで緊張してしまいました。人間的にとても素敵な二人の気持ちの揺れを楽しませていただきました。ありがとうございました。
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アンドウシバタ
幼いころに負ったトラウマから様々な誤解や劣等感を抱いて、大人になっても軌道修正が難しい様は、読んでいてとても共感できました。主人公のリサ視点で描かれているので、ジョエルの人柄はとても意地悪く感じますが、物語が進むにつれてリサの気持ちにも変化が出てくる様子はもどかしくもありくすぐったくもあり。かたくなに心を閉ざしていたら、誤解のまま取り返しがつかなくなってしまうこともありますね。最後まで読むとタイトル『愛する資格』の意味がわかるようになってきます。きっかけはなんにせよ、リサが結婚し、愛することを思い出せてよかったです。
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ハイネ
久しぶりにハーレクインを読み、そしてとても満足しました。リサは恋愛に臆病な主人公。姉夫婦と両親を不慮の事故で亡くしてしまい、残された子どもをジョエルと育てる事になる訳ですが、このジョエルこそが件のトラウマの原因にもなっている人物だったりする訳ですね。この設定自体がベタな感じでありますが、なかなかどうして、結構読みやすくてテンポもよく書かれていました。主人公のリサも、こういう設定にありがちな「物凄くありえない程のじれったさ、くどいまでの頑なさ」も感じませんでしたので、一気に最後まで読み進める事が出来ました。実際、もっとアップダウンの激しい物語も悪くはないのでしょうが、ある程度の年を重ねた私のようなモノにはとても読みやすい小説でした。
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モニター
ペニー・ジョーダンの作品にしては、少し苦味が足りなかったかなという感じです。子供達の振る舞いに胸が痛くなりました。ヒーロー目線があまりありませんでしたが、細かな動きでどう感じているのかよくわかりました。
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ベストロマンス大賞2015年上半期 ノミネート
これぞ ヒロインという感じですね!けなげです。(やえ・主婦)
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ベストロマンス大賞2015年上半期 ノミネート
とにかく最後に報われて良かった。(くうこ・販売)
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ベストロマンス大賞2015年上半期 ノミネート
姪のそばにいたいために結婚したヒロイン。ヒーローの傲慢で冷たい態度。反駁する二人に惹かれました。
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ベストロマンス大賞2015年上半期 ノミネート
完全傲慢とみせかけて実は優しかったヒーローがよかったです。耐えているのは間違いなくヒロインよりヒーローでしたが、そこも面白かったです。
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『純愛の城』が遺作となった。