ハーレクイン文庫
看護師のローズは同僚とオランダ旅行中、突然の雷雨に襲われ、 軒先で雨宿りをさせてほしいと豪奢な屋敷に救いを求めた。 現れたのは屋敷の主サイブレン。ハンサムな彼は親切にも、 ホテルまでローズたちを高級車で送り届けてくれた。 思わず彼に心奪われたローズだが、美しい同僚ならまだしも、 地味で平凡な自分に、彼が好意を持ってくれるはずもない── そもそももう会うこともない人なのだと、淡い想いを押し殺した。 だが数週間後、ローズの働く病院にサイブレンが訪ねてくる。 彼は外科医らしく、看護師をひとり借りたいと申し出て……。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2015年05月01日
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- 著者
- ベティ・ニールズ
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- 訳者
- 小林節子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年04月17日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93657-8
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- 書籍番号
- HQB-657 (初版R-535)
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モニター
始めは自分の気持ちに気づかず、気づいてからは相手の態度をうれしく思ったかと思ったら、すぐ落ち込んでしまうローズ。最後の最後まで切ない内容で一気に読み終えてしまいました。この作家さんのファンで何冊も読んだことがありますが、その中でも一番「切ない恋心」がえがかれた作品じゃないかなと思います。
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モニター
ローズの奥ゆかしさがじれったく、サイブレンも徐々にローズの良さに気づき、べティ・二ールズらしく、ホットな場面はありませんが、ゆっくりと丁寧に心の変化が書かれているので、ページ数は少なめですが、そのページ数の三倍くらい楽しめます。ローズを取り巻く同僚、上司や伯母さん、雇い主の医師やその奥さん、みんな心あたたかい人たちに囲まれていて、二人がゆっくりと近づいていくのをじれったく思う。そんな中の一人の友人のような気持ちで読みました。ほんわかした気持ちになれるのがべティのいいところですね。
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りおりお
何気ない日常の中のトキメキに心が温かくなりました。ヒーローが真面目な女性にこころ惹かれるのは、読んでいて好感がもてました。真面目に仕事に取り組むヒロインに自分を重ねて、誰かが見ていてくれているのだから、大変な仕事でも頑張ろうと元気づけてもらいました。ヒロインの自信のなさに、「こんなに素敵な人なのに、もっと自信を持って!」と、応援したくなりました。とても好感の持てるヒロインだけに感情移入しやすく、読んだ後はとても清々しい気持ちになりました。
イギリス南西部のデボン州で育つ。オランダ人の夫と14年間その故郷に住み、看護師として病院で働いた。イギリスに戻った後、1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かなロマンスは多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永遠の眠りについた。