ハーレクイン文庫
裕福な老夫人のメイドとして地味に暮らすウィルダの前に、 この世で最も会いたくない人物が現れた。 あらがいがたい魅力を放つギリシア人億万長者、 ダミアン・デモニデス──ウィルダの秘密を知る男。 2年前、ウィルダはある有名人の離婚劇に巻き込まれ、 ふしだらな金髪娘と呼ばれてさらし者にされたのだった。 偶然にもウィルダの雇い主の長男だったダミアンは、 傲慢なグレーの瞳に侮蔑の色を浮かべて言った。 「きみは母の財産を狙っているんだろう?」
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- 頁数
- 200頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2015年03月01日
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- 訳者
- 古城裕子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年02月19日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93646-2
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- 書籍番号
- HQB-646 (初版R-236)
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モニター
ウィルダが過去を知られないようひっそりと仕事をしていたところに、過去を知るヒーロー・ダミアンが現れます。まだ22歳のヒロイン・ウィルダが翻弄される姿は可哀相。ダミアンに過去の騒動の真相を話しても信じてもらえず、でもダミアンがウィルダに惹かれているのがよくわかります。ラストに向けて、ウィルダの気持ちがどう動くのか? 厳しい運命に翻弄されるウィルダの幸せを願いながら読みました。
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モニター
偶然にも、母親のコンパニオンとして働くウィルダにどうしようもなく惹きつけられているのに、なかなか自分に正直になれないダミアンの心の動きを、丁寧に描ききって、読んでるこちらのほうが、なんだかハラハラ落ち着かない気分にさせられてしまいます。
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モニター
古風な雰囲気で初期の品が好きな私はとても楽しめました。「ええい、いまいましい」などセリフや訳語がやけに古めかしいなと思ったら、1977年の作品でした。フロリダのプライベートビーチ付きの屋敷でヒロインが働くなど、浮世離れした設定も、歯の浮くような言葉を囁くヒーローにぴったりでした。クラシカルな作品やヒロインにメロメロな傲慢ヒーローが好きな方にオススメです。
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モニター
過去のある事件のために全ての過去を封印しコンパニオンとして穏やかな生活を送るヒロイン。エネルギッシュで傲慢なヒーローが現れた事で逃げ出した過去と向き合わなければならなくなります。お互いに惹かれ合う2人が誤解とすれ違いを繰り返しながらも愛を深めていくのをジリジリしながら一気に読んでしまいました。
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ベストロマンス大賞2015年上半期 TOP10
定番の設定だが、主人公とヒロインがお互いに惹きつけられていく描写や感情の揺れ動き方が良かった。(おにぎり職人・団体職員)
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ベストロマンス大賞2015年上半期 TOP10
うっとり、という感じはなくて、やはり誤解ものは、切ないです。
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ベストロマンス大賞2015年上半期 TOP10
お金持ちとメイドは本当に古典的ロマンスですね。
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ベストロマンス大賞2015年上半期 TOP10
ヒロインにベタ惚れヒーローが出てくる作品が好きだから。(Rui)
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中から“現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る”という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今もファンに支持されている。