ハーレクイン文庫
憧れから愛へ
病に倒れた母のためにロンドンから帰郷したクリスティ。往診に来た医師のドミニクは8年前、必死の愛情表現で迫った彼女をすげなくはねつけた相手だった。
心臓の手術を受けた母の面倒を見るため帰郷したクリスティは、 母の主治医がドミニク・サベッジだと知り、動揺した。 8年前の夏クリスティは、ませた友人に教えられるがまま、 幼い頃から憧れていたドミニクに純潔を捧げようとした。 だが残酷なまでに拒絶され、逃げるように故郷を去ったのだ。 いったいどんな顔をして彼に会えばいいの……? いたたまれず往診の日、ドミニクを避けようと外に出た彼女は、 ちょうど降り出した雪に足をすべらせて転んでしまう。 すっと差しだされたのは他ならぬ、ドミニクの手だった――
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- 頁数
- 200頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2015年02月01日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 前田雅子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年01月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93638-7
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- 書籍番号
- HQB-638 (初版R-645)
読者レビュー
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モニター
大好きなペニー・ジョーダンの作品。今回も読者を裏切ることなく読後が爽やかな素敵な作品でした。主人公とヒーローは両想いなのに本人達は全く気づくことなく、周囲をやきもきさせながら、なかなかくっつかないところも魅力的です。
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モニター
8年前のある出来事がきっかけで疎遠になってしまった2人。クリスティもドミニクも必要以上に相手を傷つけあっていて、読んでいてつらかったです。あのころのままお互いを愛しあっているのに。お互いのきもちを確かめ合うまでが長かったですね。
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なな
お互いに素直になれず、気持ちと反する言葉を発してしまうヒロインとヒーロー。読んでいてやきもきしながらも微笑ましいと言うか…。ヒーローは8年前の方が大人だったかもしれませんね。
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『純愛の城』が遺作となった。