ハーレクイン文庫
頼れる家族も親戚もいない18歳のジャニスは、 住み込みの子守の仕事を首になり、あてもなく歩いていた。 疲れはて、ぼんやりしていた彼女は一台の車にひかれそうになる。 その車を運転していた、貴族然とした男性に言われるまま、 ジャニスは病院に運ばれたのち、彼の住む屋敷に連れてこられた。 見たこともないほど立派な屋敷で手厚く世話をされ、 この屋敷でメイドとして働かせてもらえたらと願う彼女に、 主のペレグリン・ケイトンは突然の提案をした。 「ぼくと結婚してくれないか」
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- 頁数
- 224頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2014年11月01日
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- 著者
- アン・ハンプソン
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- 訳者
- 神谷あゆみ
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2014年10月23日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93625-7
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- 書籍番号
- HQB-625 (初版R-225)
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モニター
天涯孤独な少女という時点で涙がでそうになりました。主人公ジャニス、彼女の健気なひたむきさに心打たれます。最初にあらすじを読んだ時はありきたりな話に思えましたが読み始めると引き込まれ、ペリーの傲慢さに私なら我慢できない!と憤りを感じながら読みました。ジャニスが可哀相でしょうがありませんでした。以前に読んだ『最後の船旅』の方が好みでしたが、理不尽なヒーローが好きな方にはオススメです。
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モニター
ちょっと昔懐かしい感じのお話でしたが、ヒロインのかわいらしさや、健気さが際立っていました。またヒーローがなかなか曲者で慎重なところが印象的でした。ほのぼのしたラストシーンまで面白く読ませていただきました。
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モニター
可愛そうなヒロインと家政婦のやり取りに心温まりました。そこに、大人なのに妙に嫉妬するヒーローとのやり取りが加わって少しイライラしたりして…。最後までどうなるのだろうと気になってしまいました。ヒロインの無垢さに心救われました。
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モニター
面白かったです。最後まで読んで題名の意味がよく分かりました。ジャニスの純粋な気持ちがペリーのかたくなな心をだんだんと変えていく過程が良かったです。
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モニター
主人公ジャニスの不安、驚き、喜びなどの様々な心の動きが伝わってきます。そして、いつの間にか恋してしまった、18歳の女の子の戸惑いと淡い期待がうまく書かれていると思います。対して、相手のペリーは、大人で、激しい感情の動きは見せるものの、もう少し二人の惹かれ合いが読みたかったかも。甘さがもうちょっぴり欲しいなと思いました。
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モニター
天涯孤独のヒロインが車にひかれそうになり、車の持ち主の尊大で貴族的で身分違いに感じるような、そんな恐れを抱いてしまう男性に出会い、便宜結婚を持ちかけられます。初めは彼を恐れてすらいたヒロインが、優しさに飢えていた彼女は子犬のように人を好きになり、いつしか彼のことも…。幾度となく理不尽な扱いを受けても、純真で心根のきれいなヒロインがとてもけなげで魅力的。クラシカルであり、新鮮で、心地よい読後感でした。
元教師。旅行好きで、各地での見聞をとり入れて小説を書きはじめたところ好評を博し、ついに教師を辞め執筆活動に専念することにした。70年代から活躍し、シリーズロマンスの黎明期を支えた作家の一人。