ハーレクイン文庫
叫び声がはじけ、路面をこするタイヤの音が響いた。 そして一瞬の衝撃後、ナタリーは何もわからなくなった。 やがて目を開けると、彼女は病院のベッドにいた。 名前は覚えているが、名字は思い出せず、 そばにいる心配そうなハンサムな男性が誰なのかもわからない。 訝しむナタリーに、彼は恋人のデミアンだと名乗った。 さらに彼は苦しげな表情で衝撃の事実を告げた。 「ぼくたちはまだ結ばれていない。きみが結婚していたから」 記憶がかすかに揺れた。いったいどういうことなの?
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2014年11月01日
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- 著者
- エマ・ダーシー
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- 訳者
- 古沢絵里
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2014年10月23日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93621-9
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- 書籍番号
- HQB-621 (初版I-1052)
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モニター
本当はすごく惹かれているのに、亡き夫と重ねてしまいなかなか素直にデミアンを受け入れられない、ヒロイン・ナタリーの心情が切々と語られています。記憶障害から最終的に彼を受け入れるまでのナタリーとデミアンの葛藤がよく描かれていました。
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モニター
人間関係と心情の複雑さが絡まり合い、更に記憶を取り戻して行く過程でさまざまな事実が明らかになるので、ミステリーのように自然と謎解きをしながら読み進めていました。予想を裏切る展開に感嘆しましたよ。
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モニター
記憶の一部を無くす事によって、主人公が自分の気持ちに素直になれるという流れが読んでいて良く伝わる作品でした。デミアンの「こうしてきみといっしょにいる、ぼくにとっては、そのことが何より大事なんだよ」というセリフは、読んでいてキュンときました。
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モニター
ナタリーが記憶喪失になったことをきっかけに本当の気持ちを受入れることが出来て良かった。デミアンの献身的な愛が素敵。二人の愛がもつれていて悲しくて歯痒さが渦巻いていました。二人が自分の愛を信じて、相手の愛を信じて強い結び付きになっていくところが素敵でした。
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モニター
中々素直になれない。そんなナタリーを見守るデミアンかっこいいです。
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モニター
記憶喪失になることで、これまでの辛い気持ちを封じ込めてしまったかのような主人公ナタリー。記憶を辿っていくことでデミアンと自分について、隠された真実に近づいていきます。切ない真実に涙こぼれました。
フランス語と英語の教師、コンピューター・プログラマーを経験したのち、ロマンス小説の作家に転身。人と接するのが好きというだけあって、人物描写に特に優れており、登場人物それぞれを生き生きと魅力的に描いている。豪ニューサウスウェールズ在住。