ハーレクイン文庫
高名なピアニストだった祖父にピアノを教わりながら、 マリナは海辺の山荘で、俗世間と隔たれた日々を送っている。 ある日、祖父とひっそり暮らす山荘に、 ギデオンと名乗るハンサムな旅行客が滞在することになった。 初対面なのになぜか懐かしさを覚え、彼に惹かれるマリナだが、 一方の祖父は冷淡な態度で、まるで彼を憎んでいるかのよう。 いったいどうしてかしら……いぶかしむマリナは数日後、 ふと美しいピアノの旋律を耳にする。弾いているのは……ギデオン? 次の瞬間マリナは思い出した――心に封印していた残酷な記憶を。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2014年09月01日
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- 著者
- シャーロット・ラム
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- 訳者
- 須賀孝子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2014年08月09日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93609-7
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- 書籍番号
- HQB-609 (初版R-238)
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モニター
人を愛するには未熟な二人が強く惹かれあい、すれ違い、決定的な出来事によって愛する心が死にかけてしまいます。ヒロインの記憶が戻ってからは読んでいても苦しくて、ヒーローの身勝手さに苦々しい気持ちでいっぱいでしたが、何度も衝突し合ううちにお互いの気持ちをより深く思いやれるようになって、愛を伝えあうことが出来ます。終盤になるにつれ、ヒーローが憎めなくなってきます。ページ数以上の内容があります!
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モニター
ギデオンは少し不器用…、しかも傲慢気味です。でもそのやり方しか知らないのです。マリナと関わることで変化がおとずれます。ギデオンの変化を皆様、見届けてください!!
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モニター
ギデオンとマリナが再会するところから始まります。なぜかギデオンに惹かれるマリナ。そしてマリナはギデオンのピアノを聴いて悲しい出来事を思い出します。謎があると思いながら読み始め、マリナの記憶が戻ったところから先が知りたくて一気に読みました。ギデオンが切々と伝える気持ち。切なくて、思わず応援したくなりました。あきらめないヒーローは素敵です。ピアノの音がキーワードかな。
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モニター
身体の不自由な祖父と、田舎で静かに暮らしていたヒロインのマリナの、透明感あふれる美しさと仕草にウットリしちゃいました。特に、ピアノを弾いている姿は素敵で、実写でみてみたくなるくらい。記憶喪失という題材ですが、記憶を無くしている時に、彼が現れて、また出会って…と。すごく先が気になり、話に引き込まれました。ひどい裏切り、双方の誤解、これ以上ないくらい傷付いて…。祖父の心配する姿にも、心が痛みました。面白くて、感動する作品でした! オススメです!
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モニター
元ピアニストの祖父とひっそりと暮らしていた無垢なヒロインがヒーローとの再会により記憶が甦る。緩やかに始まったストーリーが、後半になるにつれて次々と展開されていきます。年齢差もありヒーローが傲慢に見えますが、ヒロインへの心の葛藤が伝わってきます。ヒロインが大人の女性へと変わっていくのも読みどころ。古典作品ならではの面白さがあります。
第2次大戦中にロンドンで生まれ、結婚後はマン島で暮らす。大の子供好きで、5人の子供を育てた。ジャーナリストだった夫の強い勧めによって執筆活動に入り、100作以上の作品を著す。2000年秋、多くのファンに惜しまれつつこの世を去った。