ハーレクイン文庫

サルド家の兄妹
親友の兄リックが視力を失ったと知り、駆けつけた看護師のアンジー。スペイン貴族サルド家の跡継ぎで、野性的な魅力にあふれていた彼は心を閉ざしていた。
看護師のアンジーは6年ぶりにバヤルター島へ向かっていた。身寄りのない彼女は10代のころ、よく親友に招待されて、この美しい島で休暇を過ごしたものだ。だが、温かく迎えてくれたサルド一家との楽しい思い出は、先週親友からもたらされた知らせで輝きを失った。親友の兄リックが爆弾の破片をあび、視力を失ったのだ!スペイン名家の跡継ぎで、自信にあふれていたリック——ひそかに愛していた彼の苦悩を思うと、アンジーの胸は痛んだ。わたしがそばにいるわ。この想いが報われなくても。【今月の究極:語り継がれる名作】
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- 頁数
- 200頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2014年07月01日
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- 著者
- ヴァイオレット・ウィンズピア
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- 訳者
- 安引まゆみ
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- 定価
- 682円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-93597-7
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- 書籍番号
- HQB-597 (初版I-114)
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ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中から“現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る”という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今もファンに支持されている。