本日ご紹介する『ホワイトホーン・マーヴェリック』は、今をときめくダイアナ・パーマー、アン・メイジャー、スーザン・マレリーがリレー形式で書き上げたロマンスファン必読のウェディング・ストーリー。 結婚までの道のりには星の数ほどの喜びと苦しみがありますが、総決算ともいえる結婚式の準備にもかなり頭を悩ませるもの。花嫁と花婿自身の記憶に残ることはもちろん、招待客にも楽しんでもらうために趣向を凝らした演出が考え出されます。バルーンやゴンドラ、クイズ、歌、エトセトラ……中でも“ブーケ・トス”はオーソドックスだけれど、結婚式を盛り上げる人気不動の効果的な演出。近年はトス用にミニブーケを用意して、式で使うブーケは記念に取っておくというカップルも多いそうです。なるほど、額入り押し花やプリザーブドフラワーとして部屋に飾れば、いつでも至福の時を思い出すことができますね。次の花嫁を決めるといわれるこの“ブーケ・トス”に対して、次の花婿を決めるのが“ガーター・トス”。日本ではなかなかお目にかかることができない光景ですが、ブーケ・トスと同様に誰の手に落ちるか見えないように花婿は後ろを向く。そして、花嫁のガーターを肩越しに投げるのですが…。実は、花嫁のガーターを脱がすにあたっては、花婿がドレスの下に潜り込み、手を使わずに口で外すというのが正式な作法。なるほど、フランス生まれの慣習といわれるだけあって×××(ピーッ)な感じですね。 さて、稀代のヒットメイカーたちがバトン代わりに花嫁のブーケを使って話をつなぐ『ホワイトホーン・マーヴェリック』には、牧場主チェイスと孤児アビーの年齢差を超えた愛、司書フェリシティと独身主義のカウボーイ・カークの大人の愛、気丈なカウガール・シエラと彼女を捨てた弁護士ディランの10年越しの愛を収録。心に残る印象的なラブストーリー3編を、ぜひお楽しみください。