ハーレクイン文庫
由緒正しく続くハウギル伯爵家の令嬢として、モーバは昔気質の祖母に厳しく躾けられ、美しく成長した。ところがモーバの母親は息苦しい暮らしを嫌って城を出ていき、抜け殻同然になった父親も、彼女を残して息を引き取ってしまう。しかも、この父の死によって衝撃的な事実が明らかになる。出生時のある事情からモーバの兄には伯爵継承の資格はなく、全財産は異国の地からやってくる遠縁の男が継ぐというのだ。新伯爵トロイを迎え入れるにあたり、祖母は策略を巡らせた──モーバをトロイの花嫁として差しだせばすべてはまるく収まると。
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- 頁数
- 192頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2013年08月01日
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- 著者
- マーガレット・ローム
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- 訳者
- 細郷妙子
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2013年07月19日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93535-9
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- 書籍番号
- HQB-535 (初版R-452)
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モニター
ヒロインとヒーローのなんだかもどかしく、一筋縄ではいかない恋愛模様が描かれている作品でした。2人がどうなっていくのだろうかとハラハラする一方で、周りの個性豊かな人物たちの動きも気になるポイントでした。ヒロインとヒーローがお互いを理解していこうとする過程はとてもよかったです。ぜひ、この後どうなっていったのかを知りたいと思いました。
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モニター
自分の家族を守るため、政略結婚を嫌々させられてしまう花嫁。地位もお金もある相手に次第に魅かれて行くが自分では相手に見合ってないと感じ脅えながらも努力を重ねていく姿勢に共感出来ました。お互いの愛がすれ違ったり重なりかけたりしていく場面は読んでいて自分と重ねてドギマギしました。
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モニター
結論を先に言うと、「面白かったわぁ」。最初これって、ん? ヒストリカル? と思いましたが昔ながらの伝統を守っている旧家のお話です。ご多聞にもれずに旧家にありがちな金銭的な問題やら、出生の秘密やら…政略結婚を軸に色々な駆け引きが行われて行きます。もっとも、伝統云々はヒロインの祖母がお念仏のように撒き散らしている感じです。そして、改革に不満タラタラの祖母と、お坊っちゃまのヒロイン兄。そして生母との対面。もちろん最後はハッピーエンドですが、そこまでの過程、それぞれの心の葛藤が良く描かれていたと思います。
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モニター
優しくて純真なヒロインを熱愛しながらも彼女の成長を待つために愛を隠して耐える夫。大人のヒーローが幼くて無邪気なヒロインのため苦しみに耐える姿が魅力的だ。
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モニター
ヒロインと伯爵が、お互いに好意を抱いているのに、ヒロインの家族の影響で、なかなか上手く行かない二人。最後はどうなるのだろうかと気になって、一気に読み終えた作品でした。
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モニター
ハーレクイン初読書の作品です。普段恋愛ものはあまり読まないし、読もうと思ってもベタベタなものは読めないんですが、この作品は結構さらさらっと読めました。
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モニター
モーバの父、ハウギル伯爵が死去し、モーバの兄には伯爵継承の資格はなく、遠いカナダに住むトロイが新伯爵となることになった。住んでいる家を追い出されるのをおそれ、祖母はモーバがトロイと結婚すればよいと提案する。モーバは政略結婚なんてできないと思うも、祖母の期待に応えなければと心揺れる中に、トロイへの新たな気持ちも生まれて…。モーバの気持ちの変化とトロイとの関係にドキドキの1冊でした。
戦争による家庭の崩壊、自身の大病などを経て、毎日をただ生きているだけの生活に疑問を持った。闘病中の読書習慣がやがて執筆活動に変化するにはそれほど時間はかからなかった。登場人物の織りなすあや、会話の妙に特色がある。