ハーレクイン文庫
フラワーショップの経営で成功を収めたビクトリアには長年の悲願があった。それは自分の素性を明らかにすること。幼い頃に記憶を失い、孤児院や施設を転々とした彼女にとって、自分の拠り所を求める思いはごく自然なものだった。そんなある日、アントニーと名乗る謎めいた客が店を訪れる。貴族的な顔立ち、上品な仕立ての服に包まれたたくましい体。その抗いがたい魅力に甘いおののきを覚えたのもつかのま、彼が口にした思いがけない言葉にビクトリアは度を失った──落ち着いて僕の話を聞いてほしい。君は伯爵の孫娘なんだ。
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- 頁数
- 288頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2013年07月01日
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- 著者
- モーラ・シーガー
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- 訳者
- 中原聡美
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- 定価
- 734円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2013年06月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93529-8
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- 書籍番号
- HQB-529 (初版N-224)
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モニター
ヒロインは辛い生い立ちながら、卑屈すぎることなく上品さのある自立した女性。英国貴族のヒーローも決して横暴なタイプではなく、あくまでも紳士的態度ながら、内心では彼女にぞっこん(笑)。周囲の人々も心優しく、現代物ですが時代設定的にヒストリカル風な味わいも楽しみつつ、ストレスの溜まるような理不尽な展開もないので、2人のロマンスの行方にたっぷりと浸っていられる作品でした。
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モニター
最後までどっちに転ぶんだろう? と気になって一気に読みました。設定のわりにとても穏やかな雰囲気の作品だったと思います。ヒーローがイギリス紳士だし、こんな展開の中に放り込まれたのにヒロインがすごく穏やかに対応していたからかな? 周りの人々も温かくていい人たちばかりだったので嫌な気分にならずに読み終えられました。激しくぶつかり合うようなロマンスよりもしっとり落ち着いたロマンスが読みたい人にお勧めです。
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モニター
孤児院で育ったという娘がどういう運命を辿るか。どきどきでした。とても満足のいく結末でした。そして、抱かれるときの彼女の魅力に、読んでいるこちらが、どきどきしてしまいました。胸が熱くなりました。とても面白かったです。
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モニター
主人公のビクトリアは孤児院や施設を転々としていたので自分の素性を知りたがっていました。ある日突然現れたとっても素敵な男性に恋をして彼から君は伯爵の孫娘なんだと突然告げられますがとても信じられず戸惑います。彼女に幸せをつかんでほしいと読み進めるうちにどんどん気持ちが入り込んで行ってしまいます。
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モニター
この作家の作品は初めて読みました。読みやすく、あっというまに読んでしまいました。本当の孫かどうかは、DNA鑑定ですぐにわかるのでは……と思いましたが、古い作品なのか、それともその方がロマンティックだからわざとなのかな~と思いました。ヒロインもヒーローも期待通りの人物です。どんでん返しあり、気軽にロマンス小説を読みたいときにぴったりの作品では、ないでしょうか。
幼い頃から本が好きで、豊かな想像力にも恵まれ、12歳のときに作家になろうと決心したという。それから20年後に処女作が世に出て、彼女の夢はかなえられた。作品の一つ一つが自分にとっては冒険で、魅力的な魅力的な登場人物には自分自身も惹きつけられると語る。