ハーレクイン文庫
ランチの約束のため父の仕事場にやってきたローレンは入れ違いに部屋から出てきた男のひどく冷たい視線にたじろいだ。彼は父の会社の経営者、ニコラス・ブラント。悪い予感がする。部屋に駆け込んで問いただすと、やがて父は話しだした――会社の金を使って投資に失敗し、それをニコラスに知られたと。父を救いたい! もし私の身を捧げて済むなら、そうしよう……。藁にもすがる思いでニコラスを訪ね、しどろもどろに懇願すると、彼はちょうどいいと言わんばかりにこう告げた。「火曜にローマに発つ。今回、同伴者がほしいと思っていた」
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- 頁数
- 200頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2013年05月01日
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- 著者
- ケイ・ソープ
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- 訳者
- 平千波
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2013年04月19日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93516-8
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- 書籍番号
- HQB-516 (初版R-462)
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モニター
とっても胸キュンしました!! ニックの言動が、私には何もかも胸キュンでした。翻訳ものを読むのはこれが初めてですが、とても読みやすい作品だと思いました。こんなに小説でドキドキしたのは初めてです!!
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モニター
最初の出会いが最悪なだけにぶつかったりする二人といった感じですが、お互いの魅力には勝てず恋に落ちる心情にどきどきし、愛が深まっていく様子に幸せなきもちになります。
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モニター
30年も前の作品とは思えない程、鮮やかなイタリアの風景が広がる。異国で過ごすヒロインの様々な心の葛藤や嫉妬。愛する事は自然な事なのに、それが凄く難しい…。次の展開が気になり、一気に読んでしました。ラテンの男は、どこもかしこも限りなく魅力的である(笑)。正統派ロマンスであると改めて感じた1冊でした。
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モニター
私的にはありえないぐらいのハッピーエンドって好きですが、”ラテン気質”はそうではなく、ニックのような女好きとはまた違うけどフランチェスカのような女性に追いかけられたら否定するでもなし、こそこそするでもない男性を好きになったらどこまで信じられるか、自分だったらどうするかと考えさせられる作品でした。
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モニター
ヒロインの、自分を差し出すことで父の多額の横領に猶予期間を持ってもらえるという考え方自体に?? で始まった上に、「氷の女になる」という考えにさらに深まる私の疑問。とても押し出しの強いヒーローがぐいぐい引っ張ってくれるのに、彼の場合は愛が深いというより多い…。いろんな愛の形があるけれど、一本気なのかそうでないのか。この二人は馴れ合ってだらだらした関係にならず、緊張感の少し残った関係がずっと続きそうで、ただ単に穏やかな日々じゃ満足できない、激しい気性のヒロイン・ヒーローだと思いました。愛の形は本当にさまざまなんだなと考えさせられる作品でした。
1935年にイングランド中部のシェフィールドで生まれる。学校を卒業後、さまざまな職業を経験したのち、初めて完成させた作品が認められて1968年にデビュー、ミルズ&ブーン社のロマンス黎明期を支えた。これまでに著作は70作以上を数え、今も根強いファンを持つ代表作家の一人。