ハーレクイン文庫
ブラジルの石油会社に就職した婚約者に会うため、ドミニクは現地を訪れた。だが空港で彼女を迎えたのは、婚約者の雇い主であるヴィンセンテ・サントスだった。 漆黒の髪、褐色の肌、不思議な光をたたえた琥珀色の瞳――その男は彼女が出会った中で最も魅力的な男と言えた。ヴィンセンテはどこかからかうような口調でドミニクに告げた。「残念ながら、あなたのフィアンセはここに来られない」温室育ちのドミニクに予期するすべはなかった。婚約者の裏切りも、目の前の男が仕掛けた残酷な罠も。
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- 頁数
- 232頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2013年05月01日
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- 著者
- アン・メイザー
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- 訳者
- 鷹久恵
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2013年04月19日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93514-4
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- 書籍番号
- HQB-514 (初版R-31)
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モニター
とても面白かったです。前半は、ヴィンセンテに心が揺れていくけど抑止しなければならないドミニクの葛藤にハラハラし、後半は、ヴィンセンテの自信に満ちたその魅惑的なオーラの裏に隠された秘密があって、彼の繊細さや優しさが垣間見えてくるのがハートフルで良かったです。
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モニター
これぞハーレクインの原点と思える作品でした。最後まで一気に読みました。言葉使いに時代を感じましたが、それ以外は全く期待を裏切りませんでした。初めて読む方にお勧めの作品です。
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モニター
ブラジルの暑く美しい風景を背景に、サスペンス風のストーリーが繰り広げられます。明らかに一目ぼれ同士の二人なのですが、双方の事情のせいですんなりとはいかない上に、ヒーローは傲慢で強引。ヒロインだけが知らない秘密が徐々に解き明かされヒロインは困惑。ラスト手前の展開はやりすぎの気がしますが、ヒーローの気持ちが素直になれたのであリかな。ラテン系ヒーローが、熱くてとても素敵でした。
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モニター
両想いのカップルかと思った矢先、ヒーローの復讐に過ぎないの!? と思えてくる。そんな繰り返しでハラハラしました。周囲の人のアシストの仕方が新しい。読後、彼らが満足そうにニンマリしている表情が浮んできます。ある事実が存在することで言葉を深読みしてしまいました。実はヒーロー、自分の想いを正直に何度も伝えてたんですね。
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モニター
婚約者がいる身でありながら、別の男性と数時間過ごしただけで恋に落ちる…これが一目ぼれなんでしょうね…。復讐心がふっとぶほど愛されるなんて、なんて素敵!
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モニター
温室育ちのヒロインが、強引なヒーローに心ならずも魅かれていく。でも大富豪のヒーローには隠された秘密があり…頼りにならない婚約者と、リッチでハンサムで強引なヒーローだったら、私も強引なヒーローに魅かれちゃうだろうなぁ。ストーリーとしては面白いと思うのですが、翻訳されたのが少し前だったのか、言葉遣いが古めかしく感じられたのは残念でした。
イングランド北西部に生まれる。作家デビューは1966年で、100作を超える作品の総発行部数は9500万部にのぼる、ロマンス界の大御所作家。作品のひとつ『雪物語』は、77年に映画化されて大ヒットした。他のベストセラー作家から「彼女に憧れて作家になった」と言われるほどの伝説的な存在。ロマンス小説界でトップ作家の地位を確立している。