ハーレクイン文庫
社長令嬢のデニースはある日突然、父親からひとりの男性を紹介された。謎めいた雰囲気のその男、ブラントをひと目見た瞬間からデニースは心が乱れて仕方がない。こんな思いは初めてだった。ところが数日後、彼から唐突なプロポーズを受けるに至って、デニースの心の中にある疑惑がわき上がった。ブラントの真の狙いは、父の会社の後継者に収まることなの? 驚いたことに彼は事実をあっさりと認め、失意のデニースに追い打ちをかけるような言葉を口にした。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2013年04月01日
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- 著者
- アネット・ブロードリック
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- 訳者
- 萩原千秋
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2013年03月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93508-3
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- 書籍番号
- HQB-508 (初版D-282)
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モニター
タイトルや「愛なき結婚」というジャンルから、クールなヒーローとヒロインの愛憎劇のようなものを予想して読み始めましたが、良い意味で裏切られました! とてもやさしく、初恋のようなさわやかさまで感じられる温かい作品です。ストーリーも2人の心境を丁寧に追っていくだけでなく、期待した以上の展開を見せてくれたので、分厚い本を読んだような満足感です。
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モニター
社長令嬢のデニースが父親に勝手に結婚相手を決められてしまって……というお話でしたが、ヒロインとヒーロー、そしてヒロインの父親、登場人物それぞれが魅力的なキャラクターで、安心して楽しめる読後感の良い作品でした。父親のJ・Cが、有能な会社社長という顔を持つ反面、娘を思う親心で突っ走ってしまっている姿は、とってもキュートです。ヒーローのいざという時に頼れる凛々しさにも、ときめいてしまいました。
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モニター
お嬢様のデニースに父が紹介したのは厳しい表情をした真っ黒な瞳のブラント。そして彼からの性急すぎるプロポーズ。惹かれつつもその真意がわからず、愛情を求めない彼に悩むデニースに、自らの過去にも苦悩するブラントの話。とにかく登場人物それぞれ魅力的。デニースはまっすぐで素敵な女性だし、ブラントの過去や、父J.C.の真意が明らかになるまで魅力的なカップルのそれぞれの変化してゆく心情を細かに追っていて、やきもきしながらものすごい速さで読んでしまった。ほっとする結末に嬉しくなった。
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モニター
短い小説ではありますが、その中でデニースとブラントの感情の移り変わりが穏やかに、時には激しく変化していくさまが何とも言えません。するすると引き込まれる様に読んでしまいました。一方、ちょっとやり過ぎというか無理な設定すぎたのがブラントの過去。これによりストーリー結末に若干違和感を感じました。
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モニター
ヒロインが素直で可愛らしい女性だと思いました。クールで謎めいているヒーローも素敵でした。テーマが〈愛なき結婚〉ということで、二人がいがみあってるようなお話だったら嫌だなと思っていましたが、そんなことはなくストレスなく読めました。ヒロインのお父さんがいい味を出していたように思います。
母の読み聞かせにより本に親しみ、自分で読めるようになってからは本が親友であり先生であった。高校を卒業してすぐ結婚し、4人の息子に恵まれる。子育てを終えたら作家になることを決意し、創作文の講師や熱心なロマンス読者の批評に耳を傾けて腕を磨き、1984年にみごとデビューを果たした。ホットな作風で人気を博し、ロマンティックタイムズ誌で各賞を受賞。