ハーレクイン文庫
イヴェインは15歳の頃から、癇癪持ちの女主人の命令どおり、眼鏡をかけ、不格好に髪を束ね、メイドとして働いてきた。そして今、お供で乗りこんだ豪華客船がスペイン沖で沈没し、救命ボートから投げ出されたイヴェインは大海原を漂っていた。これまでのつらい人生が頭の中をかけめぐり、死を覚悟した瞬間、力強い手で体をつかまれ、異国の言葉で呼びかけられた……。やがて意識を取り戻したイヴェインの身柄は、“獅子の島”を治める謎めいた人物に委ねられることになる。黒い瞳の寡黙な城主、ドン・ファン・デ・レオン侯爵に。
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- 頁数
- 224頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2013年03月01日
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- 訳者
- 杉山とみ子
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2013年02月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93504-5
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- 書籍番号
- HQB-504 (初版R-80)
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モニター
大好きなシンデレラストーリです。1981年が初版のこの作品を、初めて読んだ時、私はヒロインより若い年齢でした。いつか王子様と出会えると信じる純粋なヒロイン。出会ったのは、白馬の王子様だったのでしょうか。ドキドキします。わくわくします。切なく甘いです。
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モニター
孤高のヒーローと平凡なメイドのヒロインの恋物語。ロマンスの王道をゆくテーマで、古めかしさをまったく感じさせません。ハラハラドキドキをいっぱい詰め込んだ筆力には頭が下がります。流石ヴァイオレット・ウィンズピア!
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モニター
実にヴァイオレット・ウィンズピアらしいお話です。父親の死後、意地悪な女主人のメイドとして暮らし、海で遭難してしまったヒロイン。彼女が流れ着いた島の領主で足が不自由な年上ヒーロー。ヒーローは天涯孤独なヒロインの後見人になってくれますが、ヒロインが自立しようとすると、なんとか阻止しようとする姿は私的に大変ツボでした! 礼儀や言葉遣いがきちんとしたヒロインがヒーローへの恋心を彼の前で抑えながら苦しんでいる姿は胸キュンでした。
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モニター
30年前の作品ですが、古さは感じません。初恋の初々しさ、戸惑いなどが描かれ、今でも充分魅力ある作品です。
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モニター
虐げられていた女性が、友情、好意、愛情を知り成長する物語。侯爵の愛情表現が解り難くて、一体、最後は誰とハッピーエンドになるのかと、ハラハラしてしまいました。
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モニター
ヒーロー、ヒロイン共に自分のことを相手にふさわしくないと思い込み、告白する勇気がありません。ヒロインには他の男性も現れますがヒーローにだけときめいてしまうのです。ヒーローはいわゆるツンデレです。そういうのがタイプな方にオススメです。
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中から“現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る”という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今もファンに支持されている。