ハーレクイン文庫
18歳のエミリーがガイドを務めるイギリスの領主館に、ある日、ブラジル人の裕福な鉱山主ルカスが訪れた。二人は一瞬にして激しい恋に落ち結ばれるが、父が危篤との報を受けたルカスは、単身故郷へ帰ってしまう。待てど暮らせど彼からの連絡はなく、エミリーはある事情から、別の相手との便宜結婚を選択せざるをえなくなった。なぜルカスは“かならず戻ってくる”という約束を破ったの? 1年半後、夫を病気で失ったエミリーの前に突然ルカスが現れた。彼の口から語られる戻らなかった事情は驚くべきもので……。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2013年01月01日
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- 著者
- キャサリン・ジョージ
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- 訳者
- 富田美智子
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年12月19日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93493-2
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- 書籍番号
- HQB-493 (初版I-224)
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モニター
黒髪で野性味あふれるラテン系のヒーローと、青い目のおとなしいヒロイン。読み進めるうち、この印象が良い意味で裏切られていく。ヒーローは紳士的にデートを重ね、じれったくなるほど理性的。抑えきれない情熱を制御しようと悶える様はストイックかつエロティック。一方ヒロインは時が経つにつれ、大人の女性の芯の強さを表しはじめる。美しい館、色鮮やかなファッション描写も楽しめる。こんなに綺麗な籠なら囚われてみたいものだ。
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モニター
一目で激しい恋に落ちた二人が突然の別れ……そして再会……ヒーローと別れてしまってからのヒロインがとても切なくてかわいそうでした。いろいろと事情があって別れてしまったのですが、再会した後もそれを知ってもなかなか受け入れられないヒロインの気持ちもよくわかるし、ヒーローもヒロインが他の男性と結婚してしまっていたこと、そして夫の死後すぐに会いに行ってしまったこと……その気持ちもせつなかったです。お互い離れていた時間や事情を考えるとなかなか受け入れられない気持ちを、解きほぐしながら前に進んでいく二人が好きでした。
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モニター
エキゾチックなブラジル人のルカス、ピュアで保守的なエミリー。イギリスの古い町で出会い、5日間を過ごした後結ばれます。その過程が微笑ましく、ワクワクしながら読めました。将来を誓い合った二人ですが不幸なアクシデントが重なり、エミリーの心は離れていってしまいます。二人の心が再び寄り添う大団円まで、ブラジルの異国情緒たっぷりの舞台設定も楽しめました。
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モニター
「必ず戻ってくる」と言って故郷に帰ったカルロスがなぜ、エミリーの元へ戻らなかったのか。その理由が意外な形で明かされていきます。携帯電話はなく、公衆電話が使われているなど、書かれた時代が反映されていて、そこがまた味わいのあるところ。脇役のサーザがいい味を出しています。
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モニター
ただの擦れ違いが夫の死でまた一緒に歩める運命になって本当に良かったと思える話です。初めての作家さんでしたが、今後も読みたい作家さんになりました。
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モニター
まだ、恋も知らないような身寄りのないイギリス人のエミリーと、裕福な異国人の超イケメン、ルカスの激しい恋。また会う約束が果たされず、打ちひしがれるエミリーの葛藤や再会の時の怒り。たくさんの場面で感情移入でき、最後まで一気に読みました。結ばれた後の関係も気になります。
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モニター
運命のいたずらで、将来を誓い合っていた二人が引き離され、時の流れと共にヒロインの心が離れいってしまう。再び出会ったヒーローが懸命にアタックするが凍りついたヒロインの心はなかなかヒーローになびかない。ヒーローが葛藤する様子、風光明媚なブラジルの景色とヒーローの祖母サーザの人柄に好感がもてました。ストーリーが二転三転し、読み応えありました。
ウェールズ生まれ。早くから熱心な読書家で、その情熱はやがて書くことへと向いた。エンジニアと結婚し、9年間ブラジルに暮らす。その後、息子と娘の教育のためにイギリスに戻り、夫に勧められて小説を書きはじめる。処女作でデビューを果たし、その後はとんとん拍子に作品が出版されて人気を博し、現在に至っている。