ハーレクイン文庫
5歳で親を亡くし、牧場を営む祖父に引き取られて以来、ハローナは祖父からの冷酷な仕打ちに耐えてきた。その祖父が病で死の床につき、思わぬ話をハローナに持ちかける。自分の存命中に結婚すれば、牧場を彼女に遺すというのだ。女を捨てて働いてきた私と結婚してくれる人などいない……祖父はそれを承知で、私から愛する牧場を奪うつもりなのだろう。だがそのとき、脳裏に隣の牧場経営者ウェスの姿が浮かんだ。厳めしく威圧的だが誠実で、祖父の土地を欲しがっていると噂だ。頼みの綱は彼だけ――ハローナは意を決しウェスのもとへ向かった。【愛の言葉フェア】
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2012年11月01日
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- 著者
- スーザン・フォックス
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- 訳者
- 飯田冊子
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年10月24日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93479-6
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- 書籍番号
- HQB-479 (初版I-1449)
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モニター
幼いころから辛い環境で育ち、心に深い傷を負って成長したヒロイン。ヒロインが愛を一途に求める姿がけなげで涙、涙でした。便宜上の結婚でもヒーローに惹かれていくヒロイン。彼女の愛にヒーローがどうこたえていくか、展開がもどかしい面もありましたが、読み応えがありました。しっとりと味わいながら読んでおりました。
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モニター
家族から愛情を一切かけられなかったため、自分に自信が持てず心の傷を抱えて育ったヒロイン、ハローナに感情移入。ハローナが傷つけられないように必死に自分の感情や愛を隠す姿がけなげで、頑張って! と応援しながら最後まで一気に読みました。男らしいヒーローのウェスも素敵でした。
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モニター
おどおどしたヒロインは苦手なほうだったんですが、この作品はとても読みやすかったです。素直にヒロインを応援することができました。悪役があまりにひどい性格だったので、彼らに直面するたびにヒロインが可哀想で……。そんなヒロインを優しく支えて導いてあげるヒーローの存在感はとても大きかったですね。恋愛方面ではちょっと不器用だったりして、そんなところも魅力的でした。
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モニター
愛を知らずに育ったヒロインと、そんな女性を忍耐強く愛していくヒーロー。私はあまり読んだ事のないパターンだったのでどんな感じかと思いましたが、ヒーローがゆっくり見守りながら愛していく感じがとてもよかったです。ヒロインが心を開くまでずいぶん時間がかかりちょっとやきもきしましたが、心が和む作品です。
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モニター
家族と暮らしているとはいいながら、策略を巡らして、他人を思いのままに操ろうとする祖父と従姉妹と暮らし、温かい家庭を知らないヒロインが、自分の愛する牧場を守るために思い切った手段に出る。契約結婚を持ちかけて初めて知った「家庭」の姿、敵対する隣家に属する夫のこと、自分のこと、急にいろいろなことに目覚めていく姿はいじらしい。また、ヒーローが傲慢すぎず、ゆっくり、でもしっかりとヒロインのことを理解し、支えていくところが素敵です。二人がゆっくりと、確かな関係を築いていく様子は、どんなカップルにもそうあって欲しいなぁという理想形かもしれないです。
揺れる乙女心を繊細な筆致で描き、長きにわたって読者の支持を集めつづけている作家。大の映画ファンで、とりわけロマンチックな映画は、執筆の構想を練るヒントにもなると語る。アイオワ州デモイン在住。