ハーレクイン文庫
おばの古い館を相続するため、マーシーはロンドンへやってきた。ロンドンの港湾地区はサクストン社が買収計画を進めており、高層フラット群の中でただ一軒残されたおばの邸宅と庭は、まるで時間が止まったかのような癒しの空間になっていた。開放された庭には近隣の人々が集い、いつしかマーシーは、みんなの人気者になっていく。だがそんな状況を、サクストン社の豪腕社長ランダルが見過ごすはずがなかった。買収の説得のためマーシーを訪ねた彼だったが、明るく純真な彼女に会うなり、すっかり魅せられてしまい……。【今月の究極:語り継がれる名作】
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2012年10月01日
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- 著者
- シャーロット・ラム
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- 訳者
- 藤波耕代
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年09月20日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93470-3
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- 書籍番号
- HQB-470 (初版I-126)
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モニター
シンデレラストーリー、そんな言葉が浮かびました。悲壮感のない、明るく前向きなヒロイン、マーシーの性格が前面に出ていて、とても楽しい物語です。ヒーローが惹かれるのも当然と思いながら、あっという間に読んでしまいました。まるで夢のような、それでいて、現実にあったらいいな、と思わずにいられません。
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モニター
サマセットの美しい自然の中で織りなされるランダルとマーシーの言葉の掛け合いが小気味良い、非常に癒される作品でした。テンポも良く、一気に読み上げてしまいました。シャーロット・ラムの作品はどの作品も素敵で夢中にさせられ、好きな作家の一人です。
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モニター
ヒロインのマーシーがとてもいきいきとしていて可愛らしいです。今まで恋を知らなかった彼女が、大人へ近づいていく恋愛はドキドキする展開です。また、周りの人たちと仲良くなっていく場面も私は好きです。
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モニター
表向きは億万長者のプレイボーイ、実際には容赦なき冷徹な実業家であるランダル。時には先祖の海賊になぞらえられる彼が、土地をめぐり利害が対立した、あけっぴろげでお転婆で純真でいきいきとしたマーシーと出会います。その瞬間からマーシーに心を奪われるランダムの強く熱い想いに、圧倒されました。プレイボーイのはずがすっかりメロメロになり、時にはもてあまし気味な想いを抱え悶えるランダルは、胸キュンものです!
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モニター
敵対する二人が恋に落ちるというよくあるストーリーではあるが、甘さがくどくなく大人のラブストーリー。土地売買の話、家族との交流の描写も詳細に描かれていて、恋愛以外の部分も楽しめる作品だった。
大戦中にロンドンで生まれ、結婚後はマン島で暮らす。大の子供好きで、5人の子供を育てた。ジャーナリストだった夫の強い勧めによって執筆活動に入り、100作以上の作品を著す。2000年秋、多くのファンに惜しまれつつこの世を去った。