ハーレクイン文庫
この私が妊娠――マリッサは愕然とした。しかも父親は、たった一度だけ夜を共にしたアダム・ピアス。ハンサムな実業家の彼と過ごした時間は夢のようだったが、美人でもなく、しがない教師のマリッサとは不釣り合いな相手だ。だから、愛してくれるはずもない彼に結婚を迫る気はなかった。でも、産休中の生活費の援助だけはお願いするしかない……。勇気を奮って打ち明けると、アダムはしぶしぶ協力を約束したが、金を出すかわりに口も出す、という条件を出してきた。さらに、彼所有の高級アパートに今すぐ引っ越せと言うのだ!
-
- 頁数
- 240頁 / 文庫判
-
- 発行日
- 2012年09月01日
-
- 著者
- リタ・C・エストラーダ
-
- 訳者
- 近藤昭子
-
- 定価
- 713円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2012年08月23日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-93469-7
-
- 書籍番号
- HQB-469 (初版T-107)
-
モニター
彼を愛していることは間違いのない事実。なのに彼からの愛をなかなか信じることのできないヒロイン。読んでてはがゆかったのですが、相手は憧れつづけていた人だけに臆病になってしまうのも共感できました。でもヒロインは臆病なだけではなくて、ビジネスのやり手の彼ともひるむことなく向き合っていく勇気ももっています。勇気をもって踏み出した時、『神さまの贈り物』は誰にでもあるんじゃないか。そんなことを信じたくなるあったかいお話です。
-
モニター
2人とも、両親の不仲で深く傷つき、結婚生活に対する考え方が違うのに、思いがけず妊娠! 彼女の頑なな態度に、諦める事なく、思いっきり強引に進んでいく彼を応援しながら読みました。
-
モニター
憧れの人の子供を妊娠した4ヵ月後から出産までの5ヶ月間の心の葛藤が主なテーマとなっています。登場人物も少なく、ヒロインのマリッサとヒーローのアダムのやり取りと心象描写が続きます。ハッピーエンドになることは分かっていますが、それでも引き込まれて一気に読んでしまいました。一途なヒーロー好きにはたまらない一冊です。
-
モニター
成功はしていても幸せとは言えないヒーローでしたが、ヒロインと出会って変わっていきます。ヒロインが引いてしまうほど強引にヒロインの世話を焼きたがるくせに愛とは認めない。自分の気持ちに気づくまでが長かったですが、気付いたあとは一直線。押せ押せヒーローが読んでいて楽しかったです。ヒロインよりヒーローに感情移入してしまいました。
-
モニター
一夜の過ちで……というのはよくある話ですが、自立したヒロインでは少々話が変わってきます。相手がよかれ(?)と思ってあれやこれやとすると、何故かうっとうしい。ちょっと天邪鬼かもしれませんが、自立した女性はそんなものかもしれません。そんな気持ちも理解できます。立ち入りたくなかったのにだんだん惹かれていくヒーローに、エールを送ってしまいます。ヒーローの心の動きも、なかなかです。ストーリーはよくありがちですが、ちょっと楽しく読ませていただきました。暑い夏にはこんなすっきりしたお話も楽しいですよ。
ロマンス小説家の母親の影響を受け、様々な職業を経てから自身も作家に転身。精力的な作家活動のかたわら、アメリカ・ロマンス作家協会(RWA)の創設に加わり、初代会長として尽力した。その功績により、彼女の名を冠したRITA賞が設けられ、優れたロマンス小説を著した作家に贈られている。