ハーレクイン文庫
アラブの王国で王族子弟の養育係をするリアは窮地に陥っていた。王室専用機のパイロットであるリアの兄と、国王の愛娘サミーラ王女が駆け落ちしたというのだ。しかも明日は王女の結婚式。この婚礼は国の命運を左右するほど、政治的な意味をもっている。ああ、私はどうすればいいの? 国王の逆鱗に触れたリアは国外退去を命じられたが、出国直前、何者かに連れ去られ、砂漠の要塞に囚われてしまった。驚いたことに、王女の婚約者のシーク・シャリフが出迎えると、傲然と彼女に告げた。「君は人質だ。私のベッドを暖めてもらう」
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2012年09月01日
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- 著者
- エマ・ダーシー
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- 訳者
- 有森ジュン
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年08月23日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93467-3
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- 書籍番号
- HQB-467 (初版I-1580)
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モニター
何でも自分の思い通りになると思っている傲慢なシーク(ヒーロー)にちょっとイライラしながら読んでいたのですが^^;、ヒロインが自分の意見をはっきり言うタイプで、ヒーローに負けじと頑張っていたので、読後感は悪くなかったです。最後はヒーローも自分の気持ちを認めてヒロインを愛するようになって、ホッとしました。
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モニター
いきなりの誘拐もハーレクインならではの素敵な囚われ方で読みながらうっとりしてしまいます。主人公リアの頑固さにも最初はどうしてそこまで頑張るの?と思ったりしつつ、でもそれは自分を守るための最後の砦のようなものとわかると、ジワーッと涙腺が緩んでしまいます。それにしても、ドーンと構えるシーク・シャリフは、まさに理想の男性です。読み終わった後、無性に砂漠を見てみたくなりました。もちろん隣には、素敵なシークをいると思って♪
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モニター
アラブが舞台のお話で、両親の離婚によって結婚に対して夢も希望もないリア。そぶりには出さないけれど、お互いに強烈に惹かれてるところが大好きです。兄しか頼れなくその兄に裏切られたように周りはいうけど、兄のことを信じているリアはとても芯の強い人だと感じました。結婚に夢もないのに、本当は愛情にあふれた人だとも思いました。
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モニター
ビックリするほどの俺様シークの登場です。芯は強いけど感情を押し殺してきたヒロインが、どんどん振り回され揺さぶられ惹かれていきます。ハードでシリアスな展開に中盤まではハーレクインであることを忘れてしまいそうですが、ラストに向けては大団円のハッピーエンドで、しかも俺様がデレました!
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モニター
生活習慣も風土も生まれ故郷とは全く違うアラブの地で、最愛の兄が王女と駆け落ちしてしまい、窮地におちるヒロインのリア。王女の婚約者のシークにさらわれ、砂漠の要塞に囚われてしまう。存在感のあるシークの横暴な態度に反発を覚えるリアだが、彼との間に熱い気持ちが流れる。いつしかシークとの間に芽生えた気持ちに翻弄されるリア。リアの心の揺れる様子が手に取れるようで、臨場感がありました。さすがエマ・ダーシーの作品です。読み応えがあります。
フランス語と英語の教師、コンピューター・プログラマーを経験したのち、ロマンス小説の作家に転身。人と接するのが好きというだけあって、人物描写に特に優れており、登場人物それぞれを生き生きと魅力的に描いている。豪ニューサウスウェールズ在住。