ハーレクイン文庫
10歳で養父母を亡くし、裕福な義理の祖父のもとで育ったクレア。ろくに学校にも行かせてもらえず、こき使われる日々だったが、その祖父がついに先日、闘病の末に亡くなる。そして弁護士が遺言を読み上げたとき、クレアは愕然とした。長年祖父に尽くした使用人の老夫婦には何一つ遺されていないが、クレアには、いとこの誰かと結婚すれば全財産が譲られるという。大好きな夫妻を路頭に迷わせないためには、遺産を継がなくちゃ……悩んだ末クレアは、いとこの一人デインに思いきって求婚した。かつて密かに憧れていた、今や財閥トップで遠い存在となった彼に。
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- 頁数
- 200頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2012年09月01日
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- 著者
- リン・グレアム
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- 訳者
- 田村たつ子
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年08月23日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93465-9
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- 書籍番号
- HQB-465 (初版R-1373)
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モニター
若く苦労の多いヒロインですがなかなか頑固で一筋縄ではいきません。かなり年上でプレイボーイのヒーローが、ヒロインに振り回されているのが楽しかったです。表面上はそっけなく冷淡なヒーローですが、実は幼い時からヒロインが気になっていたようで根底にはヒロインへの愛を感じますし、ライバルへの対抗心をむき出しにするところは思わずにやけてしまいました。
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モニター
このお話の内容は、とても馴染み深く、日常でもあり得るお話だと思いました。ヒロインの置かれている状況、背景、心理が、とても身近に感じられ、思わず、次へ、次へと読み進めてしまいました。特に、ヒロインが抱える悩みについては、共感出来る女性が、多いのではないかと思います。ヒーローの強引さがもう少し欲しいかなとは思いましたが、このヒロインには、ピッタリなのかもしれませんね。言葉遣いも文章も、とても自然で、非常に読みやすかったです。
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モニター
義理の祖父にこきつかわれて苦労しながらも、離れて暮らす恋人と結ばれることを心待ちにしていたヒロイン・クレア。決して外見は魅力的とは思えないクレアと昔から信頼できるいとこだったデイン。二人の関係がどうかわっていくのか、先が読めないまま読み進みました。ハーレクインの作品にはいつもハラハラさせられます。個人的には、苦労の絶えなかったヒロインが幸せになった姿をもう少しみたかったかな…? 二人の会話も楽しめるし、読み返すと表には出してない感情の伏線がちゃんとあったり…楽しさ倍増です。
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モニター
ある意味お決まり的な展開を予感させる読み始めでしたが、読み進むうちに「これからどうなるのだろう?」と思わせられ、一気に読み終えてしまいました。主人公たちの会話がお決まりなどでなく興味を失うことなく楽しめました。テンポよくシンプルに物語が進んでいくので集中して読めます。作中で語られていくヒーローの人間性と実際のヒーローのセリフに漂う雰囲気が違うので、ヒロインと一緒にヒーローの本当の姿を見つけ出していくような感じを味わいました。残り数ページまでドキドキの展開で、読み終える頃には主人公たちをずっと好きになれる作品です。
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モニター
とても胸きゅんのお話です。こんなに胸がきゅっと締め付けられるお話は久しぶりで一気に読んでしまいました。クレアの心の動きや行動はすべてデインが好きだから…またデインも彼女の事を一番に考えていて、お互いが相手の気持ちを想いあっているのに、素直になればいいのに…というお話でした。今まで雑誌(漫画)を読んでいたのですが、初めて文庫本を読みました。同じ物語でも主人公の心の想いがとても伝わってきます。本当に面白かったです。その後のお話があれば読みたいです。
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モニター
幼い頃からの憧れ。きっと誰にもありますよね? 重なるはずのなかった二人の運命。ヒロインを幸せへと導いてくれたのは、一通の遺言状。そこにうまれた、勘違いから始まる、シンデレラストーリーです。それは自分の時間を祖父のために使い、尽くしてきたヒロインへの、神様からのご褒美だったのでしょうか。ハーレクインらしいハッピーエンドです。大人のシンデレラストーリーというところでしょうか。うらやましいですね。
北アイルランド出身。ロマンス作家の中でトップクラスの人気を誇る。大学で法律学を学んでいた18歳のとき結婚。この結婚は一度破綻したが、数年後、同じ男性と恋に落ちて再婚という経歴の持ち主。スリランカからの養子を含めた5人の子供を育てている。時間のあるときは大好きな庭仕事に励み、得意のイタリア料理の腕をふるう。