ハーレクイン文庫
闇に眠る騎士
まもなく修道院に送られるシャーンは、最後の自由を楽しもうと城を抜け出し、猪に襲われる。絶体絶命の瞬間、隻眼の騎士が現れ、獣めがけて鋭い矢を放った。
シャーンは明るく活動的な半面、よく小さな失態を演じていた。そんな妹が自分の立身出世の妨げになると考えた兄によって、彼女は1週間後に修道院に送られることになっていた。最後の自由を楽しもうと、城を抜け出して森を散策中、突然、荒ぶる猛獣がシャーンに襲いかかってきた――次の瞬間、閃光のように矢がかすめ飛んだかと思うと猛獣がどっと倒れ、彼女の前に眼帯をした隻眼の騎士が現れた。その圧倒的な存在感と鋭い視線にシャーンは震え上がるが、騎士は問答無用で彼女を抱え上げ、どこへともなく歩きだした。
-
- 頁数
- 368頁 / 文庫判
-
- 発行日
- 2009年04月01日
-
- 著者
- マーゴ・マグワイア
-
- 訳者
- すなみ翔
-
- 定価
- 776円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- ISBN
- 978-4-596-93218-1
-
- 書籍番号
- HQB-218 (初版HS-232)
読者レビュー
-
匿名希望
朴な生命力に溢れたヒロインが魅力的です。ヒーローがヒロインへの気持ちを整理できずに悶々とするところがよかったです。かわいいヘンリー坊やは生まれながらに英仏の王位継承権を持つランカスター朝最後の王ですね。ヒロイン兄や王妃など歴史上の人物が出てきて、まさに小説より奇なりですね。
同じテーマから探す
読書をこよなく愛する彼女のお気に入りはスタインベックやディケンズだが、もちろんロマンス小説も欠かせない。ヨーロッパ旅行で多くの史跡を見て回ったのを機に歴史への視点が開け、歴史の学位を取るために大学に戻った。講義を聴くうちに小説よりも奇なる史実がたくさんあることを知り、この二つを融合させようと考えたという。