ハーレクイン文庫
タイスンは事故死した弟の遺言を聞かされて、耳を疑った。驚いたことに、全遺産をあのエリンに譲るというのだ。エリンはモデルだった。弟が初めて屋敷に連れてきたとき、その妖精のような容姿に、タイスンはひと目で心を奪われた。だが不器用なタイスンはエリンに冷たくあたることしかできず、あげくに弟が不在の夜、強引な形でベッドをともにすると、弟への後ろめたさから、彼女を追い出してしまったのだ。自己嫌悪に苦しみながら、タイスンは考えた。彼女は戻ってくるだろうか──復讐さながらの遺言を受け入れて。
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- 頁数
- 224頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2012年08月01日
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- 著者
- ダイアナ・パーマー
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- 訳者
- 清水民恵
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年07月20日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93459-8
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- 書籍番号
- HQB-459 (初版D-244)
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モニター
ヒロインが大変な事故に遭い、ヒーローの弟のせいで、とんでもない遺言事件に巻き込まれます。ダイアナ・パーマーって“意地悪~”って思っちゃうけど、最後には、“本当によかったね”って言えるハッピーエンドです。いつものダイアナ・パーマーの作品に出てくる傲慢な男の人ほどではないけれど、気持ちをうまく言えない男の人が、ヒロインとの触れ合いを通して、頑張って変わっていく姿も面白いです。この作品も牧場が出てきますが、他の作品とちょっと違った作品を読みたい方は、どうぞ ! 楽しめますよ!!
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モニター
ダイアナ・パーマーの真骨頂というコピー通り、ヒーローとヒロインの小気味よい会話が、この作品の一番の魅力だと思います。テンポが良くて、読んでいて小気味よいです。心に傷を持った、素直になれない二人が、言葉と身体の触れ合いを通じて、愛と優しさで自分たちの気持ちを少しずつ相手に見せていく過程が、丁寧に描かれていて、読みごたえがあります。四半世紀前の作品ですが、今の世の中にも十分に通じるロマンスを感じることができます。愛と、相手を思いやる優しさがあれば、いくら傷ついた心でも開かれる。そんなことを思わせてくれる作品でした。
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モニター
けなげで、かわいそうなヒロインと、傲慢で不器用なヒーローという組み合わせの二人は、ダイアナパーマーさんの定番ですが、今回は特にヒロインのがんばる姿に励まされます。
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モニター
情熱的で愛情表現の下手な男性が好みであれば。。。とてもドキドキできる作品だと思います。自分自身がそんな相手と恋愛し、結婚に至ったので、昔懐かしい甘酸っぱい思い出が蘇りました。エリンのように懐深い愛情溢れた女性でありたいと反省(笑)。欲を言えば、エピローグがもっと詳しくあって欲しいな~。色々想像できる要素を含むためのエピローグの簡潔さかもしれませんが、消化不良な感じが残りました。でも、しばらくの間、エピローグ部分をいろいろと想像して楽しめる二度美味しい作品だと思えば素敵なエピローグです。
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モニター
ダイアナの作品なので、即買いしました。いつも期待を裏切らないストーリーに満足です。エリンを誤解して、ひどい仕打ちをしたタイスンには腹が立ちました。でも、お腹の赤ちゃんを失い、ひどい怪我をし、生きる力をなくしたエリンを助けようとする姿や、過去を後悔する様子にタイスンも本当はいい人だとわかってほっとしました。最後まで、なかなかハッピーエンドといかず、はらはらします。
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モニター
「あー、これは、どうしたことだ」タイスンは、この1年のうちに起ったことを振り返りながら、今、目の前の現実を受け入れようともがいた。「いったい、ぼくは、どうしたらいいのだろ。すべての責任は、ぼくにあるというのに……」。タイスンは、自らの運命を受け入れるしかないのか。果たして……不器用な男の心理がよくわかって、お勧めの本です。
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K
傲慢で冷酷なヒーローかと思ったら気持ちを素直に表せない不器用なヒーローでした。誤解からヒロインにつらく当たりますが、真実に気づいてからは保護欲暴走。愛に臆病な二人のすれ違いにハラハラしました。
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sachi
いつものダイアナの傲慢なヒーローが出てくると思いきや、不器用で素直になれないいつもと違う意外なヒーローで、また別の魅力を感じました。ヒロインも心に傷を持ち、二人の不器用で時にいらいらするやりとりがまた面白かったです。
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ぷー
傲慢で独りよがりなくせに、不器用で自分に自信が持てないヒーロー。彼には好感が持てず、腹立ちさえ感じます。ヒロインの心の広さに感激。
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うーたん
ダイアナ・パーマーのファンはもちろん、読んだことのない人でも大好きになれる作品だと思います。自分にコンプレックスを抱えているためにヒロインに対して素直になれず、ついつい傲慢な態度で接してしまうヒーロー。事故のせいで自己憐憫に浸っていたけれど、ヒーローのおかげで本来の自分を取り戻す事ができたヒロイン。相手を思いやっている二人なのに、なかなか距離が縮まらないところが読んでいてクセになる作品です。
ロマンス小説の世界で、今もっとも売れている作家。ニューヨークタイムズをはじめ、各紙のベストセラーリストにたびたび登場する。かつて新聞記者として毎日締め切りに追われる生活を送ったことが、現在の精力的な執筆活動につながっているという。米ジョージア州在住。大の親日家である。